2003年3月号(147号)   

 今年は冬の始まりは早かったものの、雪は二月にはすっかりなくなり、春の訪れもまた早いようです。

 年度末ですので、卒園・卒業・進級などで何かと忙しいことでしょう。あるいは入学試験で大変かも。もう少しで「春」が来ますよ!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今月の話題
 ●「一分間謝罪法」と誠実に生きること
 ●短信
 ●入園させようか迷っている方へ
 ●インフルエンザ治療の混乱(ジャパン・タイムズ)
 ○今月の感染症情報
 ○今月の予定

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■「一分間謝罪法」のと誠実に生きること

 先日から、私の家族に対していろんなトラブルが起きています。それぞれがきちんと仕事をしていれば起こりようのないこと。そして、その後の対応がまずく、がっかりしています。とても大きな問題が日本社会にはあるのではないか、といった大げさなことまで考えていました。

 『一分間謝罪法』(※)を読んで、その「謎」はとけました。問題を起こしたときには、すぐにその場で謝罪をすること。通り一遍の言葉ではなく、具体的にどんな点が悪かったのか、これからどう改善しようとしているのかを伝えることが重要だそうです。

 でも、そのためには仕事に対して、そして自分自身に対してより誠実であることが求められます。最も大切なのは「形」ではなく、「中身」であり、生き方そのものだということを再確認しました。

 私たち一人ひとりが責任ある行動をとり、誠実さと誠意をもって仕事をしていれば、社会全体はきっと良い方向に変わっていくことでしょう。

 新しくスタートをきる春にピッタリの、ぜひお読みいただきたい一冊です。

(※)『あなたを危機から救う 一分間謝罪法』
  K・ブランチャード&M・マクブライド著、松本剛史訳、扶桑社、933円(税別)

■短信

来月より上越市の乳幼児医療費助成が一歳引き上げられ、0歳〜3歳までになります(外来)。新市長に代わって2回目の予算での実現です。しかし、新潟市や新井市では就学前までになりますので、見劣りがしてしまうのですが・・

来月より第2土曜日の休診をやめ、他の土曜と同じく診療いたします。

■入園させようか迷っている方へ

 もうすぐ新年度。この春から登園させようかどうか迷っている方もおられることでしょう。

 「3歳までは自分の手で育てたい」というお母さんも多いかと思います。でもそのために仕事に復帰できず、自分を犠牲にするのもまた考えもの。

 日本の社会は、いまだ子育てを女性に一方的に押しつけている傾向があります。夫婦や家族全体で子育てをし、そして社会がそれを支えるようなシステムはまだまだ。

 そんな中でも、3歳未満の保育は充実してきました。母子だけで孤立した中で育つことと、プロである保育士のもとで温かく見守られながら育ち、お母さんが余裕をもって子どもに関われることのどちらがいいでしょうか。

 お母さんにとっても仕事はとても大切。子育てと両立できるよう、いろんな支援策が用意されています。当院の「わたぼうし病児保育室」も、いざという時には大いにご利用下さい。

 でも、一番大切なのはお父さんの理解と協力。夫婦でよく話し合って、一緒に子育てをしていって下さい。

■インフルエンザ治療の混乱

英字新聞「ジャパン・タイムズ」からインフルエンザについてのインタビューを受けました。

早い流行で抗インフルエンザ薬の不足で治療が困難に

 小児科医 Jiro Tsukada は、抗インフルエンザ薬を節約することが仕事の一部になったと言う。

 効果的抗インフルエンザ薬であるタミフルは、注文の急増のために不足している。

 上越市(新潟県)でクリニックをひらいている Tsukada は毎日薬局で、卸売業者から受け取るカプセルと患者への処方数を数えながら、この薬の在庫をチェックしている。

 その理由は?

 強力なA香港型インフルエンザ・ウイルスが12月中旬、日本の中で最も雪深い地域で急速に広がり始めたので、タミフル(インフルエンザの徴候を著明に和らげることで知られている)が不足しているからだ。

 「私は少しも無駄にできない」と Tsukada は話す。

(中略)

 新潟の Tsukada は薬供給について心配していて、政府が「危機管理」計画の一部としてワクチンと薬の備蓄を考慮しなければならないと語った。

「3シーズン前、ワクチンが大変に不足した」と、彼は言う。「昨年とその前年、インフルエンザの検査キットが十分に利用できないという騒動があった。今シーズンもまた・・。現在はウイルスのタイプから、『普通の』季節であると思われる。」

「もし新型のウイルスによる流行が起きたならば、私たちはどう対処すればいいのだろう?」
 
    <ジャパン・タイムズ2003年2月4日> (塚田訳)

■今月の感染症情報

 1月中旬から始まったインフルエンザの流行は、2月の中旬以降は次第に減少していますが、まだB型インフルエンザが発生しています。例年B型は春先まで穏やかな流行が続くことが多いので、ご注意下さい。

 嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)、水ぼうそう(水痘)、溶連菌感染症などが少しずつ発生し、はしか(麻疹)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の発生はありませんでした。

 マイコプラズマによる気管支炎(または肺炎)の流行が昨年秋より続いています。咳が強く、かつ長引くのが特徴ですし、抗生物質の中で効きにくいものがあります。咳などの症状が治りにくいときには考慮する必要のある病気です。

 感染症ではありませんが、スギ花粉症の方はすでに症状が出ています。今年は雪が少なく、花粉の飛散が1か月ほど早いようです。3月中はとくに症状が強く出ますので、予防薬の服用など、必要な対策をお願いします。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL025-544-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週金曜ころ)

■今月の予定

院長出務
  聖母保育園入園前健診 5日
  上越保健所未熟児相談 12日
  上越市乳幼児健診 26日
吉川保育園にて講演
  「子どもの病気と健康」 8日
キッズスタジオンNPO認証記念講演
  「私が病児保育室を作ったわけ」
  上越市民プラザ 21日午後1:30〜
有線放送「健康ライフ」 20日朝6時-
  「春の花粉症」
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談」
 月曜午前9:15頃〜(76.1MHz)
  ・第1週=子育てアドバイス
  ・第2週=子どもの病気
  ・第3週=予防接種
  ・第4週=アレルギーの病気
  (第5週=Q&A)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(画面の左にフレームがない方)
ホームページのトップへ