2003年4月号(148号)   

 庭の木々も雪囲いをはずしてもらって、気持ちよさそうです。もうすっかり春なんですね。

 入園、入学の子どもたち、おめでとうございます。暖かい日差しにピカピカと輝いていますよ!

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今月の話題
  ●アトムの生きた世界と今
  ●短信
  ●もっと「子どもに優しい」制度へ!
  ●「子どもが目を合わせてくれない・・」
  ○今月の感染症情報
  ○今月の予定

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■アトムの生きた世界と今

 今月7日は鉄腕アトムの誕生日だそうです。手塚治虫さんのアニメで育った世代としては、何とも嬉しい話です。

 近未来の明るい社会がそこには描かれていました。科学は発達し、機械やロボットが何でもしてくれる。人間はそれらを上手に使って、豊かで楽しい毎日が送れると。
確かに物質的にはその通りになっています。未来を予測する力に、あらためて感銘しています。

 でも、人間の心の中はどうでしょう。憎しみや悲しみは、もしかしたら以前にも増して私たちを苦しめてはいないでしょうか。

 今私たちが住んでいるこの地球の一角で戦争が行われ、世界中はテロの恐怖におびえています。平和という本当の幸せが訪れるのは、アトムの時代よりもまだまだ先のことなのでしょうか。

 まずは、子どもたちがこれ以上傷つき、殺される前に、一日も早く戦争が終わることを祈っています。

■短信

これまで第2土曜が休診でご不便をおかけしていましたが、今月からは他の土曜と同じく診療いたします(午前のみ)。どうぞご利用下さい。

わたぼうし病児保育室は開設から丸2年がたとうとしています。最近は利用者も増え、定員を上回る日も多くなりました。多くの皆さんの頼りにされていることを実感し、嬉しく思っています。

■もっと「子どもに優しい」制度へ!

 子どもたちの医療費負担を軽くすることは、「子育て支援」の大切な柱です。東京都は6歳の就学前までを対象にするなど、全国で手厚い助成が行われています。

 残念ながら新潟県はまだまだ不充分です。県議会、医師会、小児科医会などが盛んに運動しても前進していません。

 そのため、多くの市町村が独自の予算で上乗せをしています。近隣の市町村の場合、入院外の医療費では、これまで板倉町、清里村、三和村が就学前までを対象にしていましたが、今年度は新たに新井市、吉川町、頸城村が加わります。市町村長の「英断」に、惜しみなく拍手を送りたいと思います。

 一方、上越市でも年齢の拡大をしましたが、1歳引き上げただけにとどまっているのは、残念なことです。

 なお、妙高高原町、中郷村、安塚町、松之山町、大島村、名立町はいまだ上乗せをしていません。
 (この項目はとてもローカルな話題で恐縮です)

■質問に答えて(インターネット上のQ&Aより) 
  「子どもが目を合わせてくれない・・」

【ご質問】
 現在1歳の子がおります。目をそらす事が多い、目があまり合わない様に感じております。(中略)これからでも、息子に安心を与えてやる事が出来、こちらの目を見つめる様になりますでしょうか?(Kさん)

【お返事】
 小さな赤ちゃんの育児は、大変ですよね。「母親だから赤ちゃんを可愛いと思うのは当たり前」なんてことを言われていますが、そうなるためには、お母さん自身が生きていることに対して幸せであることが大前提です。赤ちゃんだけのために生きているわけではありませんので、生活の中で楽しいことがあり、ほっとできる時間があるといいですね。心も体も余裕がなければ、子どもさんにいい顔で向き合うことができません。

 日本はまだまだ封建的なところがあり、育児や家事を一方的に女性に押しつけている面が大きいです。女性が仕事をもって社会に参加していても、結婚、出産そして育児によってそれが中断されてしまいがちです(いずれは老人介護もあります)。そしてさらに、復帰しづらいことも事実です。結果として、ますます男性中心の社会が作られています。

 ご家庭の様子はいかがでしょう。大変な育児と家事を一手に引き受けている奥さんを、ご主人はしっかりと支えているでしょうか。私自身が男ですので、こんなことを言うのも変なのですが・・

 子育ての悩みや苦労を、ご主人はちゃんと聞いて、受け入れてくれているでしょうか。そして、家族や地域の中で、あなたが今している子育ての大変さを良く分かってくれている人がいるでしょうか。

 今のお子さんとの様子は心配です。お母さんが緊張感をいつももっていると、子どももそれを敏感に感じ取ります。逆に、お母さんがリラックスしていて、微笑みながら、優しく声かけをしてくれるようなら、お子さんも自然と嬉しくなり、ニッコリすることでしょう。「相互作用」と言いますが、そんなお子さんの様子を見ると、お母さんはいっそう優しい気持ちになれるものです。

 子育てにはトラブルはつきものです。「理想的な子育て」が最初から用意されているわけでもありません。それぞれの環境の中で制約もあり、マイナス面もあります。でも、それに気づき、良い方に持っていこうとするとき、子育てのベクトルはプラスの方向に向きます。今それに気づいているわけですから、今から始めれば十分です。子どもは必ずほほえんでくれるようになります。でも、子どもが変わるのは待つのではなく、お母さん自身が変わって下さい。それを子どもはちゃんと見ています。

 今の生活の中で、きっといろんな大変なことがあるのだと思います。とくにご主人にしっかりと協力してもらいましょう。そして、お母さんはお子さんにはニッコリと明るい顔をし、優しくお話をして下さい。テレビなどはやめ、お母さんが一緒に遊び、ご本を読んであげて下さい。子どもさんは、そんなお母さんが大好きになります。ぜったい子どもは変わります、お母さんが変われば!

 さあ、今日からいい顔をして下さいね。

■今月の感染症情報

 風邪の「王様」であるインフルエンザは、今年は1月中旬から数年ぶりの大きな流行を起こしました。例年は3月には終息するのですが、今年は春休みに入ってもまだ流行が続いています(主にB型)。今月もしばらくは注意が必要です。

 マイコプラズマによる気管支炎(または肺炎)の流行も続いています。熱を出す以外に咳が強く、効果のある抗生物質に限りがあります。熱や咳がなかなか良くならないときには疑ってみる必要があります。

 嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)、水ぼうそう(水痘)、溶連菌感染症などが少しずつ発生し、はしか(麻疹)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の発生はありませんでした。

 感染症ではありませんが、スギ花粉症の患者さんがそうとう多いです。最近は低年齢化していて、幼児でも珍しくはありません。今月いっぱいはまだご注意を。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL025-544-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週金曜ころ)

■今月の予定

院長出務
  上越市乳幼児健診 2、16、23日
有線放送「健康ライフ」 17日朝6時-
  「春の健康管理」
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談室」
  木曜午後2:15頃〜(76.1MHz)
  ・第1週=子育てアドバイス
  ・第2週=子どもの病気(1)
  ・第3週=子どもの病気(2)
  ・第4週=予防接種
  (第5週=Q&A)
  ※今月より放送の曜日と時間が変わります。

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