2003年10月号(154号)   

 季節は秋になり、運動会もちょうどシーズン。でも今年は暑すぎたり、雨に降られたりと、お天気に恵まれません。
 今月は秋晴れの日が続くといいですね。

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 今月の話題
  ●コミュニケーションは挨拶から
  ●インフルエンザに対抗する4つの武器
  ●薄着で健康作りを
  ○今月の感染症情報
  ○今月の予定

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■コミュニケーションは挨拶から

 我が家にもうすぐ2歳になるコーギ犬がいます。散歩は私の日課。運動不足の私にはちょうどいい仕事です。

 ところで、近くの公園によく行くのですが、道行く人に「おはようございます」と声をかけても、挨拶を返してくれる人はあまり多くありません。

 以前カナダに旅行に行ったとき、街の人たちが楽しそうに挨拶を交わし、話をしている様子にビックリしました。知らない人でも、お互いを大切にし、それによって自分も大切にされている実感を持っているようです。

 比較すると、日本人は人間として成熟していないように感じてしまいます。そう思いながらも、空振りが続いて私も挨拶をしなくなっているのですが・・

 挨拶はコミュニケーションの基本。子どもに注意する前に大人がしっかりとお手本を示しましょう。

■インフルエンザに対抗する4つの武器

 もうすぐインフルエンザ予防接種が始まります。規模の違いはあってもインフルエンザの流行しない年はありません。必ず冬にはやりますので、備えをしっかりしておきたいものです。

 インフルエンザに対しては4つの武器があります。まずは予防接種。受けておくことでインフルエンザにかからないか、かかっても軽くすませてくれると期待しています。また、多くの方が受けると流行が小さくなることも知られています。

 2番目は検査。目の前の患者さんがインフルエンザかどうかがすぐ分かります。そして、流行が始まったことをリアルタイムで知ることで、的確に、素早く対応できます。

 3番目は治療薬。ここ数年でインフルエンザに効果のある内服や吸入薬ができたため、早く、確実に治せるようになりました。

 そして4番目は情報。インフルエンザとはどんな病気か、といった知識も普及しました。流行状況について国や県から週単位で発表されますし、インターネットで調べると、ほぼ毎日の様子も分かります(当院からも発信しています)。やはり「敵を知る」ことはとても大切です。

 インフルエンザは風邪の王様。侮ることなくきちんと対処していきたいと思っています。

 なお、今年は新型肺炎(SARS)の発生も懸念されます。症状が似ていて区別しにくいこと、SARSへの対応が困難なことなどから、インフルエンザは絶対に流行させたくないという気持ちでいます。その意味でも、多くの方にインフルエンザ予防接種を受けていただきたいです。

■薄着で健康作りを

【ご質問】 「子供は薄着に」とよく言われますが、薄着にするとえてして鼻水をたらしたり咳が出てきたりして、結局薄着育児を断念してしまいます。こどもは鼻詰まりが長引くと中耳炎になりやすいと聞きますし、このままこじれて熱がでては保育園を休まなければならないこともあって心配してしまいます。薄着育児の際に、風邪のひき始めにはどのように対応したらいいのでしょうか。(神奈川・Oさん)

【お返事】 体を丈夫にするには、やはり薄着でいることが大切だと思います。

 中耳炎になりやすいのは、子どもたち一般の傾向ですが、鼻水を強くかんだり、強くすすったりするとなりやすいので、それは止めさせて下さい。でも、鼻水が長引いているというだけでなるものでもないように思いますので、もし中耳炎になったらその時に対処すればいいくらいに思っていただいていいのではないでしょうか。

 風邪をひいてしまったときには、衣服の調整が必要ですが、必ずしも厚着ではありません。寒気があれば温かくしてあげますが、もし暑がっているようなら、むしろ肌を露出した方がいいです。寒気もなく、暑がることもなければ、普通の格好(つまり薄着)のままでかまいません。

 また、一日の中でも時間帯によって気温などの環境はとても変化します。朝は涼しく感じて多少多めに着せても、昼にそのままでいて、汗をいっぱいかいてしまうかもしれません。親が一緒にいてあげられれば、その場に応じて衣服の調節ができるでしょう。しかし、園などではなかなかうまくできません。

 そんな時のために、下には例えば半袖の薄いものを着せ、上には薄手のジャンパーを着せてみてはいかがでしょう。園で暑ければ自分で脱ぐことができるはずです。下に長袖で厚手のものを着せてしまうと、自分では脱げないので、一日汗だらけで過ごすことになってしまうでしょう。それがまた風邪をひくきっかけになってしまうかもしれません。
 
「風邪をひかせないような子育て」は、実際上無理です。子どもは風邪をひくもの。ひいたときに適切に対処してあげればいいと思っています(単に厚着をさせればいいというのではなく、一番心地よいようにしてあげて下さい)。そして、子どもは風邪をひくことで、また一つ丈夫になると考えて下さい。

 これから冬に向かって、途中で風邪などで薄着を中断しても、よくなったらまた薄着を心がけていただくといいです。いろいろと工夫をして見て下さい。

   <当院HPのQ&Aより>

■今月の感染症情報

 先月の前半は厳しい残暑でしたが、後半は急に涼しくなりました。感染症ではありませんが、喘息発作を起こしやすい気候になっているようです。ここしばらくはご注意下さい。

 風邪などの感染症は、例年の通り秋口にはまだ多くありません。これから寒くなっていくと、またいろいろとはやってくることでしょう。

 手足口病やヘルパンギーナといった夏風邪も、今年は多かったのですが、秋になってからはほとんど見かけなくなりました。

 水ぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、溶連菌感染症などは、現在はまだほとんど発生していませんが、今後寒くなると流行する可能性があります。

 インフルエンザは冬場には必ず流行するものです。ぜひ年内にワクチン接種を受けて下さい。

■お知らせ

◆インフルエンザ予防接種が今月20日(月)から始まります。ご希望の方は早めにご予約をお願いします。

◆わたぼうし病児保育室の新築工事がいよいよ今月から始まります。年内には完成する予定ですので、ご期待下さい。

◆JCV(上越ケーブルテレビ)の「子育て応援団」という番組で、子育てについてのアドバイスをすることになりました。毎週いろんな話題をお話しますので、お近くの方はご覧になって下さい。

◆先月院長がNT21でインフルエンザについてお話をしました。その時のビデオがあります。ご覧になりたい方は受け付けにお申し出下さい。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL025-544-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週金曜ころ)

■今月の予定

院長出務
  聖母保育園健診 1日
  上越市乳幼児健診 8、15日
名立中学PTA講演 8日
  「思春期の子どもたちの心」
糸魚川食育フォーラム 22日(仮題)
  「子どもたちの健やかな発育のために」
有線放送「健康ライフ」 16日朝6時-
  「インフルエンザ予防接種・他」
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談室」
  木曜午後2:15頃〜(76.1MHz)
JCV「子育て応援団・健康アドバイス」
 月、水、金曜午後2時〜(上越ケーブルテレビ)

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