2004年2月号(158号)   

 暖冬だと思っていたところが、寒波の襲来で大雪になりました。

 やはりここは雪国。春が来るのが今から待ち遠しいです。

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 今月の話題
  ●新しい園舎ができました!
  ●テレビ・ビデオと上手に付き合って下さい
  ●日本の子どもにもしっかりとワクチンを!
  ○インフルエンザ情報
  ○今月の感染症情報
  ○今月の予定

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■新しい園舎ができました!

 「わたぼうし病児保育室」の新園舎が、先月完成し、さっそく今月より利用が始まりました。以前は医院の2階に仮住まいのような形でしたが、今度は独立した建物になります。広くなっただけではなく、機能的にも「病児保育」にとって最適なものを作りました。

 また、お預かりする定員もこれまでの4名から6名に増やすことができました(常勤保育士はすでに3名になっています)。

 当院が「子育て支援」の一環として病児保育を初めて足かけ3年目になりますが、ここまで発展することは、正直に言って私も予想していませんでした。より多くの病児に、より快適に過ごしていただける施設ができたことで、当院の子育て支援はまた一段と充実させることができたと喜んでいます。

 「使わなければそれに越したことはない」けれど、でも「使うなら安心して任せられる」病児保育の体制を、さらにしっかりと作っていこうと思っています。

■テレビ・ビデオと上手に付き合って下さい

 院内でCSディズニー・チャンネルを流すようになっているのにこう言うのは何ですが、子どもたちにテレビ・ビデオをあまり見せずに子育てができれば一番良いと思っています。

 テレビなどの情報は向こうからの一方通行で、受け手の子どもたちから情報を発信する必要がなく、一緒に参加して遊ぶようなものでもありません。情報量はとても多く、かつ刺激的。日常生活で、他にこれほど情報のテンポが速く、中断することなく与え続けられるものは、他にはありません。

 子どもの育ちの中で、自分の手、目、耳といった五感で一つずつ丁寧に経験し、積み重ねあげていく情報が、生きていく上でのベースになります。それがしっかり出来てきてから、その上にもっと大きな、抽象的な世界が広がっていきます。2、3歳くらいまでは、できればテレビなどを見せずに、ゆったりとして子育てができるといいなと思っています。

 もっともテレビなどを一時も見てはいけないなどと極端なことを言うつもりはありません。子育て中のお母さんにとっては、テレビが娯楽だということもあるでしょう。

 テレビなどを見る時は、親御さんとともに楽しみながら、そこでの遊びや歌などを素材にして一緒に遊んであげるようにしてほしいです。

 人の子育ては人がするもの。テレビ・ビデオなどは、結局はただの機械です。機械は上手に使いましょう。でも、機械に子守りはさせないで下さいね。

■日本の子どもにもしっかりとワクチンを!

 日本は今や世界一の長寿国です。日本人の平均寿命が延びた要因の一つに、衛生状態や食糧事情の改善、そして予防接種の普及による乳幼児死亡率の低下があります。一方で、世界では発展途上国を中心に、さまざまな感染症によって命を奪われる子どもたちが少なくないのが現状です。「世界の子どもにワクチンを」の運動の必要性はそこにあります。

 しかし、日本は「世界のリーダー」として、子どもたちの感染症を本当に克服できているのでしょうか? 残念ながら、そうではありません。

 かつて「子どもの命だめし」とも呼ばれたはしか(麻疹)は、ワクチンによって確実になくすことができます。日本でも1歳からの接種が行われていますが、それでも年間数万人の患者が発生、子どもを中心に数十人の命が失われています。

 実はこのような状況は先進国ではまれなのです。欧米諸国は「撲滅」に近い状況で、アメリカは年間の患者数が100人程度になっています(このうちの半分ほどは日本人が持ちこんでいて、日本ははしかの輸出国」という非難を浴びています)。

 欧米では2回の接種が普通です。日本のように1回だけでは次第に効果が薄れていき、接種をしてあってもはしかにかかることもあります。さらに、その1回の接種すら受けていない子どもたちが、都市部を中心にそうとういます。

 はしかの患者はウイルス感染の「被害者」ですが、他の子どもへ感染させるという意味で「加害者」でもあります。ワクチン接種によって、はしかにかからないような免疫を持っていることは、社会の一員としての当然のエチケットなのです。

 日本の予防接種行政が不十分なのは、訳があります。以前は、予防接種を受けるのは「強制的な義務」であり、粗雑なワクチンによる重篤な副作用事故が頻発したことから、社会的な批判がおきました。最近はワクチンの改良によりそのようなことはほとんど起きていませんが、しかし、予防接種そのものに対する不信感は、まだ残っています。行政も、いわば及び腰のままです。

 私たちは世界にワクチンの恩恵を広めようと運動しています。しかし、日本の子どもたちが必ずしも感染症から守られていない事実を、もう一度見つめ直してみる必要があります。

 あえて言わせていただきますが・・「日本の子どもにもワクチンを」!

     <「世界の子どもにワクチンを」日本委員会ニュースレターより>

■インフルエンザ情報

●例年と異なり、東日本からインフルエンザの流行が進んでいます。当地には「警報」も出されました。

●これから西日本でも次第に流行が拡大していくことでしょう。今後の情報に気をつけていて下さい。

■今月の感染症情報

 1月中旬から始まったインフルエンザの流行は、下旬には「注意報」や「警報」が出されるなど、一挙に拡大しました。今シーズンは例年と異なり東日本での流行が目立ちます。

 インフルエンザの診療は「検査薬」「治療薬」があるため、そうとう確実に対応できるようになりました。寒気、だるさ、関節痛などを伴う突然の発熱はインフルエンザの心配があります。早めに受診して下さい。

 ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)は12月よりもずいぶん少なくなりました。溶連菌感染症、水ぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は少しずつ見られています。

 先月ははしか(麻疹)の患者さんが発生しました。とても重症な感染症ですし、ちょうどワクチンをまだ受けていない1歳前後の乳幼児がかかりやすいです。1歳になったらすぐにはしかワクチンを受けておくようにして下さい。

■お知らせ

●今回の増築工事では、トイレを新しく作り変え、隔離室を追加、授乳にもお使いいただける予備室も作りました。それぞれには液晶テレビとエアコンが付けてあります。

●生後6か月の神経芽細胞腫(小児がん)の検査は、中止されました。この検査の有効性に疑問がもたれたことと、実際に見つかっても自然に治るお子さんもおられるからです。

●3月の第1週は「予防接種週間」。予防接種について知っていただこうという趣旨です。当院でも3月6日(土)を「ワクチン・デー」とし、終日予防接種を受け付けます。平日になかなかワクチンを受けられないという方は、ぜひご利用下さい。(要予約)

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL025-544-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週末)

■今月の予定

院長出務
  上越市乳幼児健診 4日
  有田保育園新入園児健診 18日
  有間川保育園新入園児健診 18日
有線放送「健康ライフ」 19日朝6時-
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談室」
  木曜午後2:15頃〜(76.1MHz)
JCV「子育て応援団・健康アドバイス」
 月、水、金曜午後2時〜(上越ケーブルテレビ)

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