2005年1月号(169号)   

 新年明けましておめでとうございます。

 本年も子どもたちにとって幸せな一年であることを願っております。

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 今月の話題
  ●「ひとりじゃない」
  ●インフルエンザにご注意下さい
  ●新上越市誕生:医療費助成がヘン
  ●お知らせ
  ●感染症情報

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■「ひとりじゃない」

 昨年出会った曲で、とても心にしみいるものがあります。「Everyday I listen to my heart ひとりじゃない 深い胸の奥でつながってる」と歌う平原綾香の「ジュピター」がそれです。

 大きな被害に見舞われた新潟県中越地震の被災地で、住民の方々が口ずさんで勇気をもらったということです。私もこの曲を初めて聴いたとき、涙が流れてきました。

 「愛を学ぶために孤独があるなら 意味のないことなど起こりはしない」・・地震の被災から早く立ち直ってほしいというメッセージを歌の中から感じ取ったのでしょう。

 私が一番心打たれたのは・・「夢を失うよりも悲しいことは 自分を信じてあげられないこと」。それなりに長く生きてきて、今年は年男だというのに、未だに生き方に自信を持つことができない自分を優しく励ましてくれているように感じました。

 「私たちは誰もひとりじゃない ありのままでずっと愛されてる」・・そんな実感を自分自身も持ちたいと思いますし、多くの方にも感じていただければ、きっと少しずつ幸せになれることでしょう。そのためにすべきことは、まだいっぱいありそうです。

 新しい年が始まりましたが、この一年、この歌に込められた意味合いをその時々に考えながら過ごしていきたいと思っています。

■インフルエンザにご注意下さい

 冬にはインフルエンザが必ず流行します。インフルエンザにはA香港型、Aソ連型、B型の三種類がありますが、中でもA型はその形を毎年少しずつ変えるため、繰り返し感染してしまうことになります。

 インフルエンザの症状は、寒気やだるさを伴った突然の高熱。大人でも動けなくなってしまうほど重症なものです。まして体力の弱い乳幼児や高齢者では、とても大変です。

 また、乳幼児ではインフルエンザによる合併症として脳症の生じる可能性があります。日本人に起きやすく、毎年百人以上の子どもたちがそのために亡くなっています。

 診断は、流行が始まると症状だけでできます。そうではない時は、鼻や喉の粘膜からウイルスを調べる検査をしますが、近年は外来ですぐに分かる迅速検査があり、確実に診断できます。

 さらにウイルスを殺す「特効薬」ができたことも、インフルエンザの治療を大きく前進させました。タミフル(内服)やリレンザ(吸入)などがそれです。

 インフルエンザはただの風邪ではありません。インフルエンザかなと思ったら、早めに病医院を受診し、手当を受けて下さい。

■新上越市誕生:医療費助成がヘン

 2005年元旦、14市町村が合併し、新しい上越市が誕生しました。自治体の数としては全国一のマンモス合併です。新しく上越市民としてお迎えする方々には、どうぞよろしくお願いします。

 もともと上越市も高田市と直江津市とが合併してできた歴史がありますが、この時は「対等合併」で、市としての体制は新しくできたものです。今回は「編入合併」であり、基本的には上越市以外の町村が上越市に吸収されるというものです。

 住民の生活や仕事、自治体の業務は以前よりも広域化してきていて、それ対応するようにしようというのが、全国で行われている「平成の大合併」の趣旨なのだそうです。それによって行政のコストを軽減するのもねらっているようです。

 しかし、疑問があります。大きな単位の自治体になることで、小さな町村の伝統と歴史、そこでの住民の生活などが、本当に豊かになるのかどうか。きめこまかな行政を求めるならば、器を大きくすることはその方向に逆行することになりかねません。

 乳幼児医療費助成のあり方も、これから大いに問題になるでしょう。上越市以外のいくつかのところでは、小学校入学前まで手厚く助成していました。しかし上越市は外来については3歳までが対象。これらの旧町村では4歳〜就学前の幼児に対する助成が一挙になくなってしまいました。すでに外来診療の中でも、不満の声が多く聞かれています。

 上越市の助成制度は、現市長になってから変わっていません。年齢の引き上げは選挙の公約でしたが、市長になってからは「お金がないのでできない」と言っています。困難な財政状況は分かりますが、その中でも子育て支援を充実させるのが政治家としての役割というものでしょう。

 「上越市と合併して良いことはなかった」などと言われないよう、一日も早く小学校入学までの助成を実現して下さい。

■インフルエンザ最新情報

■全国各地からA型インフルエンザの発生が報告されていますが、まだ散発的な症流行ですんでいます。例年は1月から大流行が始まります。各種の情報に十分に注意をしていて下さい。

■お知らせ

 当院は1990年(平成2年)に開業し、今年で15周年になろうとしています。途中で西側に第2診察室などを増築し、昨年はわたぼうし病児保育室を併設するなど、次第に変化をしています。

 しかし、待合室や第1診察室などは開院当時のまま使っていて、“古さ”が目立つようになってきました。昨年は夏にエアコン入れ替えの大工事も行いましたし、院内の各所に液晶テレビを備え、「どこでもディズニー」が実現しています(笑)。

 そして年末には、待合室に一角に子どもたちのためのプレイコーナーを設けました。当院のシンボルでもある大きな出窓付近を仕切り、そこにピンク色のレザーを貼って、子どもたちがゆっくりと過ごせる空間を作りました。さっそく子どもたちの喜ぶ声が聞こえてきています。

 当院に来院の折りには、ぜひ楽しみにして来て下さい。

■感染症情報

 昨年は秋から初冬にかけて風邪などがとても多く、外来はとてもにぎやかでした。

 とくに12月にはウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)がとても多くなり、地域内でそうとう大きな流行をおこしていました。これは急に腹痛と嘔吐をおこし、半日ほど水分がとてないと次第に脱水の状態になっていきます。お子さんが急に吐いたときにはすぐには物を与えず、お腹を休ませて下さい。吐き気がおさまるのを待って、少しずつ薄い飲み物をとらせてみて下さい。ぐったりしている時には早めに受診をお願いします。

 水ぼうそう(水痘)、溶連菌感染症、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)もまだ目立ちました。これらは冬場に多いですので、引き続き注意をしていて下さい。

 乳児の百日咳が少しずつ出ています。吐くような強い咳込みをしてきます。三種混合ワクチンを早めに受けておいて下さい。

 マイコプラズマ気管支炎もまだ発生しています。咳が強く、長びくのが特徴です。

 当地ではインフルエンザ患者の発生はまだおきていませんが、各地から散発的で小規模な流行の報告があります。例年1月中旬から急激に流行が始まります。うがい、手洗い、マスク、十分な食事と休息などで予防しながら、もしインフルエンザかなと思ったら早く受診することも必要です。これからしばらくの間は十分に警戒をしていて下さい。

■当院から毎週【感染症情報】をお伝えしています

 □TEL025-544-7722(無料、毎週末に更新)
 □FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:45〜
 □上越有線放送=月曜18時〜 (吉川有線放送でもお聞きいただけます)
 □ホームページにアップロード
 □i-Mode携帯へ送信(無料、毎週末)

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