2006年2月号(182号)   

 まれにみる大雪・・いや、豪雪の冬を過ごしています。雪にはなれている私たちもとまどっています。

 そんな厳しい天候も今月いっぱいでしょうか。今から春の来るのが待ち遠しいです。

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 今月の話題

  ● 時間外電話相談
  ●【子どもの救急(13)】インフルエンザとけいれん
  ●インフルエンザとタミフル
  ●【HPから】上位にヒット
  ○感染症情報
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■時間外電話相談

 今月より当院では新しく「時間外電話相談」を始めます。子どもの病気は急に始まることも多く、親御さんが時間外に心配になることも多いことでしょう。そんな時の「強い味方」と考えて下さい。

 これまで医院の診療時間外は院長の携帯電話をご案内し、必要な方には連絡をとれるようにしてきました。これからは時間外は専任のスタッフが対応いたします。医院の診療時間以外のすべてをカバーしますので、よりお役に立てるものと思います。(相談料は無料です。)また、医師が直接電話にでるわけではないので、気軽に利用していただけるのではないかと思います。

 同じようなサービスを新潟県でも行っています。昨年12月から始まった「小児救急医療電話相談事業」です。県内どこからでも利用できますが、実施時間帯は土曜、日曜、祝日などの夜7時〜10時だけです。平日夜、日曜などの昼間、そして深夜などは対応できていません。今後の充実が期待されます。(同様な電話相談事業は他の多くの都道府県でも実施されていますが、その内容はそれぞれ違いますので、それぞれお住まいの自治体でご確認下さい。)

 当院の電話相談は塚田こども医院に通院中のお子さん方を対象にした独自のものです。相談スタッフと医院とはたえず連絡をとりあっていますので、必要なときには院長からもアドバイスをいたします。

 当院は病児保育室を併設するなど、子育て支援に力を入れてきました。今後もできる限りの応援をしていきます。時間外で「いざ」というときには、この電話相談をどうぞ遠慮なくご利用下さい。

 ※この事業の性格上、電話番号は院内でのみお知らせしております。ご了承下さい。

■【子どもの救急(13)】インフルエンザとけいれん

 インフルエンザの流行が一段と激しくなってきました。インフルエンザはいきなり高熱が出てくる感染症。わずか数時間のうちに無症状から40度近くまで発熱することがあります。このときに寒気、ふるえ、関節痛、筋肉痛、頭痛、腹痛など、不快な全身症状を伴います。

 そして、いろんなタイプのけいれんがインフルエンザではみられます。最も多いのが熱性けいれんです。もともと日本人の子どもたちはおこしやすいといわれています。急激な発熱によって誘発されることが多いので、インフルエンザにかかるとその最初に熱性けいれんをおこすことが少なくありません。

 単純型熱性けいれん(たちの良いもの)ではけいれんの時間は数分以内で自然におさまります。けいれんは左右対称におきます。その後は深い眠りにつくこともありますが、意識ははっきりしてきます。そんな時には、まずはゆっくり休ませるだけで大丈夫でしょう。

 複雑型熱性けいれん(たちの悪いもの)になると、持続時間が数十分にもなりますし、けいれんの形が限局していることもあります。もしけいれんが十分ほどしても止まる様子がないようなら、救急車を頼んで大きな病院に向かって下さい。

 熱性けいれんを繰り返している子にはダイアップという坐薬が渡されているでしょう。熱に気づいたら、熱冷ましより先にその坐薬をすぐに使うことでけいれんは予防できます。

 インフルエンザでは合併症として脳症をおこすことがあります(先月号を参考)。これは熱性けいれんとは違い、直ちに救命処置などが必要になります。持続するけいれん、繰り返す嘔吐、意識低下などがあれば一大事です。また、先に「意味不明な言動」をすることがあり、おかしいなと思ったら早めに受診をして下さい。

 一方でけいれんと間違えやすいものがあります。急な発熱にともなう悪寒戦慄(おかんせんりつ)です。これは体温を上げようとして、全身の筋肉をガタガタと小刻みに動かしている状態です。手足は冷たく、鳥肌だっています。顔色も真っ白。しかし意識はありますので、問いかければ答えてくれます。暖かくしてあげるとだんだんと体が温まり、楽になっていきます。これはけいれんではありません。

 また、インフルエンザでは気持ち悪くなって吐くこともよくあります。吐いた後落ち着いているようなら、少しずつ水分をあげてみて下さい。嘔吐がひどく、あまりにぐったりとしている場合には脳炎も心配ですし、少なくても点滴治療は必要になるでしょう。早めの受診をお願いします。

 当分はインフルエンザとのにらみ合いが続きます。お子さんの健康管理に十分注意をしていて下さい。手洗い、うがいなどはやはり効果的ですし、週末などにあまり人混みに出かけないようにすることも大切です。

 なお、インフルエンザは解熱後2日間は自宅で安静にすることになっています。病状がぶり返さないためにも、他に感染させないためにも、しっかりと守って下さい。

■インフルエンザとタミフル

 タミフルはインフルエンザの治療薬として最も多く使われている内服薬です。とくにA型には特効薬とも言える効果があり、服用2日以内には解熱してくることも多いです。

 しかし、このタミフルを服用後に異常死する例があると、昨年問題になりました。一部では“危険な薬”との印象がもたれてしまいました。

 その後の検証で、そのほとんどはインフルエンザそのものによる異常行動であったり、死亡であることがはっきりしてきました。インフルエンザという病気は多彩な神経精神症状をもたらしますし、中には脳症のような大きな合併症もあります。

 インフルエンザにかかったらタミフル服用にかかわらず、お子さんの様子をよく見守っていて下さい。

■上位にヒット!

 先日、このHPが予想以上に多くの方から利用されていると書きました。その全体像は、実は自分自身でもよく分かっていないのですが、「検索エンジン」でこのHPがよくヒットされるという指摘を“お師匠さん”からいただいています。

 「それって本当?」ということで、ヤフーで実際に試してみました。そうしたら・・けっこう上位にヒットすることがとても多いんですね!! 何万、何十万、ときには何百万ものネット上のHPやそのページの中から、何と1位にヒットするものもあります。

 以下は、検索のリクエストによく使われた単語などを実際に入力して得られた結果です。上位に入っているものの一部をご紹介します。
・りんご病 1位/52,800件
・夜泣き 1位/874,000件
・ヘルペス性口内炎 1、4位/75,100件
・ヘルパンギーナ 1位/246,000件
・薄着+こども 1、3位/63,800件
・インフルエンザ+こども 1位/774,000件
・おたふくかぜ+おとな 1位、2位/91,000件
・中耳炎+症状 1位/490,000件
・風疹+予防接種+大人 1位/45,300件
・風疹+妊娠 1、4位/137,000件
・水ぼうそう+大人 1、2位/41,300件
・熱性けいれん+ダイアップ 1、5位/2,210件
・ホスミシン 1位/3,600件
 ざっとこんなふうに検索結果がでてきます。ネットの利用者は、おそらく上位のHPから順にアクセスしてみることでしょう。その結果、このHPのページを閲覧する人がそうとうに多くなっても不思議ではないということになります。

 検索に使われる単語は、子どもの病気や予防接種などに出てくるものが大半のようです。このHPの中では、主に「ヘルス・レター」のコーナーで説明しているものが多いようです。そして、読者の方からいただく質問に答えるコーナーも、よくヒットしているようです。これらはこのHPの大きな柱でもありますが、もっと充実させていくことが必要だということがよく分かりました。とくに「ヘルス・レター」の内容は、ここしばらく新しい物を作っていなかったので、これから折りをみて新規作成をしていくつもりです。(さっそく今日「病気のときの入浴」というタイトルのページを作り、アップしておきました。)

 ところで、当院でとくに力を入れている事業や取り組みがいくつかあります。それらがネット上でどのように評価されている(?)のか気になり、試してみました。
・病児保育 22位/115,000件
・医薬分業+院内処方 2位、3位/512件
・院内処方 5、8位/53,000件
・こども+電話予約 10件/89,3000件
・小児科+栄養士 32位/175,000件
・インフルエンザ予防接種+外来 8、9位/190,000件
 どれもみな、けっこう上位で見つけることができ、嬉しかったです。「認めてもらった」って気持ちがします。

 ちなみに、このブログは・・!?
・院長ブログ 33位/1,350,000件
 --まだちょっとなじみがないのかもしれませんね(^_^;)

 《1月13日HP「院長ブログ」より》

 ※「日本ブログ大賞」にノミネートしています。よろしければ“清き一票”をお願いします。当院のHPよりどうぞ。

■感染症情報

 1月中旬よりインフルエンザの流行が始まりました。下旬には学級閉鎖も行われ、当地域にも「注意報」が出されました。今月上旬には一挙に流行が拡大することが懸念されます。現在はA型のみ(おそらくA香港型)の発生ですが、今後Aソ連型やB型の発生が続くでしょう。寒気やだるさを伴った急激な発熱はインフルエンザが疑われます。早めの受診をお願いします。またうがい、手洗いなど一般的な予防にも取り組んでいて下さい。

 ウイルス性胃腸炎も引き続き大きな流行があります。嘔吐が強く、水分がとれないと脱水が心配になります。全身状態が悪く、ぐったりしているときには点滴による治療が必要になります。乳幼児と高齢者は十分に注意して下さい。

 水ぼうそう(水痘)、溶連菌感染症の流行も続いています。おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は少数の発生。麻疹、風疹の患者発生はありませんでした。

■当院から毎週【感染症情報】をお伝えしています

 □TEL025-544-7722(無料、毎週末に更新)
 □ホームページにアップロード
 □i-Mode携帯へ送信(無料、毎週末)

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