1997年8月号(80号)

高田、直江津と続いた祇園の祭りも終わり、いよいよ夏真っ盛り。

夏休みは楽しいことがいっぱいですが、夜更かししたり、甘い物ばかりをとったりと、生活が不規則、不摂生になりがち。バランスのとれた食事、早寝早起き、十分な休養などに気をつけて、夏を過ごして下さい。

そして、水の事故をおこさないよう、周りの大人たちが十分注意をはらって下さい。せっかくの夏休みに、子どもに悲惨な出来事がおきないようお願いします。

院内処方を始めて、もうすぐ1年

昨年9月より、院内処方に変更してもうすぐ1年。院内でお薬を作り、直接お渡しすることが、実はとても大切なことだと考え、そして毎日の業務の中で実感してきました。

たとえば、お薬の包みに名前や効果などを書き、何のためのどんなお薬かをに知ってもらうようにしましたが、これは、全国的にも注目されています。院内処方だからこそできたと考えています。

今月末に、小児科外来科学研究会が東京で開催され、全職員が参加します。そこで、当院でのこれらの取り組みを発表してくることになっています。(今、外来でアンケートをとらせていただいておりますが、ご協力をお願いします。)

今月は、夏休みも長くいただく上に、最終土曜日が休診になり、申し訳ありません。

小児科医はさかさキリギリス

例年ですと、小児科医院は夏はわりとゆったり過ごせる季節です。(冬に一生懸命働き、夏に休むので、「逆さキリギリス」と呼んでいます。)

でも、今年は、9月からの健康保険法の改正、県の乳児医療費助成制度の改定が控えていて、事情が違います。(と言っても、もう1か月もないのに、具体的なことはきちんと決まっていないという状態。医療機関に連絡がくるのは、おそらく最後の1週間ぐらいでしょう。いつも、お役所仕事に泣かされます。)

そして、会計業務の効率化のために、今月から新しいコンピューターに変更しました。事務員は、新しいことに慣れずに、最初は四苦八苦しそうです。(先月まで使っていたコンピューターは、開業当初からのもので、愛着があります。最新のものが、もう古くなってしまいました。どこが壊れたというわけではないのに、これも時代の流れるスピードがあまりに速いためでしょうか。ちなみに、2台の端末には、太郎くん、花子さんと愛称をつけていたのですが。)

夏はとびひにご注意

とびひは、真夏にみられる皮膚の感染症で、化膿菌(黄色ぶどう球菌)が繁殖し、皮膚がグチャグチャになっています。夏場は、皮膚が汚れていて細菌が多くつきやすく、皮膚の抵抗力も落ちているので、おきやすくなっています。

鼻の入り口、脇の下などによくできます。きっかけは、ころんだ傷、虫さされ、あせも、アトピー性皮膚炎のひっかき傷など、さまざまです。ひとたびかかると、あちこちに飛んで広がっていくので、昔から「とびひ」と呼ばれています。

治療はよくきく抗生剤の使用です。かるいものはぬり薬だけですが、範囲が広いようなら、のみ薬も使います。それでも手強いときには、点滴注射をすることもあります。良くなると、乾いてカサカサしたり、カサブタになったりします。

予防は、なんといっても皮膚をきれいにしておくこと。一日何回でも顔や手足をあらい、夜には必ず入浴する。昼間汗でびっしょりしていたら、シャワーや水あそびも効果的。あせもや傷の手当をはやめにきちんとしておいて下さい。(不潔なまま、傷のところにカットバンやガーゼをはると、ひどいとびひになることがよくあります。)

もし、とびひになったら、抗生剤を使うほか、より一層皮膚を清潔にしておくように心がけて下さい。入浴できないようなら、石鹸を使いながらシャワーをあびるなどしておいて下さい。

(どんな薬でもなかなかよくならないとびひの子がいますが、秋になって涼しくなると、急に良くなっていき、「あれだけとびひと格闘していたのに、何だったんだ」という思いに駆られることもありました。)