1997年10月号(82号)

9月の中旬頃より、とくに朝方は「寒い」と感じる日が多くなりました。つい1か月ほど前は、まだまだ暑かったのに、もうすぐ冬の支度を考えないといけない季節です。

今年は、喘息の発作をおこしている子どもたちを、例年以上に診察します。 特に台風が接近している日や、秋雨前線が発達して、急に雨模様になるときは喘息発作をおこしやすいのです。喘息と診断されていたり、風邪をひいた時などにゼーゼーしやすい子どもは、あらかじめ発作止め(気管支拡張剤)をもらっておくなど、十分気をつけていて下さい。(もし発作を起こしたら、まずはあわてず、十分な水分補給と複式呼吸をさせて下さい。これだけで、ずいぶん落ちつくものです。)

健康保険法の改正・乳幼児医療費助成

9月より健康保険法などが改定され、患者さんの窓口負担がずいぶん増えました。小児科でのトラブルは、少ないほうですが、保険本人では負担率が1割から2割になり、さらに薬剤についての新たな負担も加わっているため、中には4〜5倍の負担増になっている方もおられます。

とりわけ問題なのが、薬剤一部負担(6歳以上)です。薬の価格とは関係なく、種類数によって計算されるため、窓口での計算が煩雑なだけではなく、不公平感が強く、納得していただくのが難しい内容です。このような極めて質の悪い法は、早くやめてほしいものです。

県が独自に行っている乳児医療費助成制度も、老人の負担と同様に変更され、月に3回以上の受診では引き上げになりました。国は今後、老人の負担をさらに増やす方針であり、少子化対策から小児の負担を軽減していこうとする動きと相反することになります。他の多くの都道府県のように、老人医療費とは連動しない助成制度を作って欲しいと願っています。

一つだけ朗報があります。県の一人親や障害者(児)に対する医療費助成のうち、6歳以上の薬剤負担について県が助成するとのことです。県議会で補正予算が通れば、11月より実施されることになります。(65歳以上の障害者の方の薬剤一部負担も、県から助成されます。)

薬剤情報の提供についてのアンケート結果

先日は、当院で行っている薬剤情報の提供などについて、アンケートをとらせていただき、ありがとうございました。その結果や、いただいたご意見などを紹介させていただきます。

1 記入を知っていますか?
 大半の方が、知っていると答えています。

2 分かりやすいですか?
 やはり %という大半の方が、分かりやすいと答えています。
・薬と症状の関係が把握できて良い。
・安心して服用させられる。

3 役に立っていますか?
 「大いに」と「まあまあ」を合わせると、実に %の方が役に立っていると答えています。
・どのような薬を服用しているか、納得しながら与えられる。
・他院で薬の重複を避けることができる。
・兄弟で同じような薬がでても間違えない。
・薬について知りたくても聞きづらかったので、大変嬉しい。

4 院内処方に変更して良かったですか?
 全員が良かったと答えています。
・外出せずにすみ、煩わしさがない。
・同じ場所で遊ばせておかれる。
・会計が一度ですむ。
・待ち時間が短くなった。
・医療費が安くなった。
・薬について、気軽に相談にのってもらえる。
・スタッフ同士の連絡が密にできる。
・窓口で質問して、すぐ対応してくれる。

その他の意見です。
・効能・効果の記入を続けて欲しい。
・院内処方になり、楽になり助かっている。
・早く薬がもらえ、別の場所(薬局)に行かなくても良い。
・薬袋がかわいらしくて、工夫されていて良い。
・スポイトをもらえて、いやがらずに飲めた。
・喘息の子どもで、小さいときから自分の病気や薬に関心を持たせたいので、薬名の明記等はとても役立っている。

質問や注文もありました。
・簡単な記述なので、先生の説明と変わらないような気がする。
・効能などについて、もっと具体的に知りたい。
・医薬分業が進む中で、院内処方になった訳は?

ここ1年間、院内処方に変更してから、多くのことを工夫し、努力してきましたが、アンケートの結果を見ると、それが実を結んできていることがうかがえました。

現在の薬剤情報の提供は、その「量」としては、まだ少ないのですが、薬と情報が直接一致するような提供システムを作ることができました。次の段階として、当院の採用薬品についての、わりと詳しい「しおり」を作成しています。(早ければ、10月中にも完成します。)いわば第2段階へグレードアップです。

今回のアンケートを通し、多くの暖かいご意見を聞くことができ、本当に嬉しく思います。以上の結果を踏まえ、よりよい投薬業務ができるよう、さらに努力を重ねて参ります。

ご意見やご質問などがございましたら、どうぞお寄せ下さい。