塚田次郎著

手作りホームページのすすめ

(2000年3月)


新潟県小児科医会会報(2000年3月号)

当院は1990年に開院し、その翌月から患者さん向け院内紙「こども通信」を毎月発行してきました。昨年5月で100号を数え、「毎日新聞」の取材をうけたのですが、「塚田医師は、『今後はホームページ(HP)を開設し、インターネット上でも読めるようにしたい』と意気込んでいる」と書いていただきました。軽い気持ちだったのですが、それじゃーやるしかないな、と考え直したのが、HP作成の直接のきっかけでした。

でも、HP作成が「特殊技術」のように思えたので、当院に来られるあるお父さんに「家庭教師」になっていただき、さっそく勉強会を始めました。昨年6月のことです。

簡単なHP作成のソフトが、すでいくつかあります。私が使っているのは「ページミル」ですが、愛用のiMacに標準で入っているものです(つまり無料)。

2か月ほどは参考書片手に、いろいろといじってみました。本の上では難しいそうだけれど、実際にソフトを使い始めると、わりと簡単。あっけないほど、じきにHPが出来てきました(「習うより慣れろ」)。参考になったのは先輩HP。「先人に学べ」は、ネットでも通用する格言でした。

一番手間取ったのは、どんなスタイルにするかを決めること。読まれやすくて、そこに当院らしい「カラー」もだす・・これは家庭教師さんも教えてはくれません。「何でもできる」ことが、こんなに大変なこととは知りませんでした。ある程度形が見えてくると、胃のつかえがとれ、楽しい作業に変わっていきました。

そして「とりあえず主義」が威力を発揮。できたページから公開していくことにしました。「こども通信」のデジタル配信が当初の目的だと割り切り、あとは読者の声をききながら、一緒に作る過程を楽しんでいこう。

さあ、あとはやるしかない。公開の日を先に決め、そこに向かって準備。多少の不出来も不問(こっちで決めることではありませんが)。写真や音楽を入れる勉強もあとからでいい、とにかくカッコをつけよう、と学生のレポート提出のような気持ちで作りました。

今、心がけていることは、次の4つ。
1. ローカルなネットに徹しよう
インターネットだから、世界や日本中のどこからでも見ることができるけれど、でも実際は私の診療で出会った親御さんが主。であれば、小児科全般のことなど、たいそうなことは他の有名HPに任せて、この地域で、当院にこられる方に直接役にたつようなHPにしたいと考えています。

2. 自分の個性を表現したい
ローカルなHPなら、やっぱり作り手の人となりやなりわいがはっきりしているものがいいでしょう。つまり「素」で作る。肩肘張っていては、続かないように思います。

3. リアル・タイムな情報提供を
HPで書き込むことは、瞬時に伝わる(アクセスされなければ伝わらないけれど)。特に感染症の情報は、こまめに。固定的な学問的知識よりも、その場ですぐに役立つものを提供したい。家庭教師さんからは、デイリーな情報提供をしたほうがいいとアドバイスがあり、更新記録を兼ねた「日誌」を作りました。私が日々の診療の中で感じたことなども書き込んでいるので、「日記」になっていますが、これを読むのが楽しいという読者がおられることを知り、止められなくなっています。

4. 双方向のHPに
作り手からの一方通行の情報提供になってしまいがちですが、できるだけ読者の意見や質問なども載せて、一緒に作っていきたいと願っています。いただいたメールを「日誌」の中で紹介したり、「Q&A」のページを作ったりしています。いずれ「掲示板」も作って、読者と楽しいおしゃべりができるといいなとも思っています。

昨年夏、突然に現れた当院のHPは、今や私と読者の大きな財産に育ってきています。まだまだやりたいこと、伝えたいことが一杯です。

手作りでのHPが、こんなに簡単に、そしてちゃんとできるとは、夢が一つ実現したような思いです(今まで生きていてよかったなあ)。

皆さんも、自分のHPを作ってはみませんか?

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