塚田次郎著

乳幼児医療費助成制度に緊急の提案

(2000年9月)


新潟日報「窓」欄2000年9月26日掲載

乳幼児医療費「定額」移行を

(原題「乳幼児医療費助成に緊急の提案」)

小児科医 塚田次郎(新潟県上越市 43歳)

新潟県の乳幼児医療費助成制度のあり方について、大きな議論が沸きおきている。対象年齢(外来はゼロ歳のみ、入院は2歳まで)、窓口負担金(外来では1回530円を月4回まで)のいずれも、「全国最低レベル」であることが、明らかになったためである。

国をあげて少子化対策に取り組もうとしているとき、新潟県の制度があまりに貧弱であり、「子どもに優しい」とは言えないのではないかという意見がでてきて当然であろう。

先の県議会では、知事は制度の拡充に向けて前向きに対処すると答弁しているが、どうも動きが鈍い。

というのは、今国会に医療保険の改正案が上程されたためである。老人の窓口負担を定額から1割の定率にし、上限も3,000〜5,000円に引き上げるという内容で、来年1月実施を目指している。新潟県の乳幼児医療費助成がこの老人の負担に準拠しているため、今のままでは「自動的に」来年から負担増になってしまう。

時間的な余裕はない。窓口負担を老人医療費とは切り離し、独立した「定額」に定めることを緊急に提案したい。そうでなければ行政の支出は減る一方で、保護者の負担が増え、「子育て支援」に逆行してしまう。なお、この処置による新たな予算追加はゼロであり、財政的にためらう理由はない。

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