塚田次郎著

夏を元気に乗り切るための水分補給

(2009年7月)


「ほけんニュース」2009年7月号掲載


 人間の体には生きていくために水は絶対に必要です。体のすみずみが水で満たされることで、すべての細胞や組織は活動できますし、そこでできた老廃物は体外に尿として運び出されます。

 大人では体重の約60%が水ですが、年齢が小さいほど水の比率が高まり、赤ちゃんは70%ほどにもなります。その水は自分で作り出すことができません。

 尿だけではなく、汗、息、便などを通して、たえず水分が体外に出ています。失われた水分に見合うだけの水を、たえず食事や飲み物として体の中に取り入れる必要があります。子どもは汗をよくかくので、大人以上に水分を失いやすいといえます。

 蓄えが少なくなると脱水状態になり、とても具合が悪くなります。子どもたちは少しのことで脱水になりやすいので、注意が必要です。

●1日に必要とする水分量は?

 一日にどれくらいの水分をとっているか、考えてみましょう。赤ちゃんが200mlの粉ミルクを1日に5回飲んでいるとすると、1日に1リットルの水分をとっていることになります。年齢が大きくなるほど水分の必要量が増えていきます。大人では1日に2〜3リットルになりますので、子どもたちはだいたい1〜2リットルは毎日水分をとる必要があります。

 まとめてたくさん水分をとって蓄えておくということができないので、こまめに水分摂取をする必要があります。大人では「1日3食+間食」で足りますが、子どもはもっと回数を多くしなくてはいけません。

 とくに夏場では汗を多くかきますので、それだけ頻回に水分をとる必要がでてきます。

●どんなもので水分補給しますか

 ではどんな飲み物がよいのでしょう。病気で吐き気や下痢をしている場合は別として、普通は水道水で十分ですし、それが一番衛生的です。赤ちゃんでも湯冷ましを作る必要はありまん。麦茶やイオン飲料などでなくてもかまいません。ミネラル分や糖分は食事やおやつから十分補給されます。

 汗をたくさんかくとミネラル分が失われますので、もし食べ物をとれない時にはスポーツ飲料が良いでしょう。(ペットボトルに口をつけると雑菌が混入しますので、その場で飲みきらない時には必ずコップに移して飲んでください。)

●こまめな水分補給を心がけて

 水分の補給が大切とはいいましたが、計算しながら飲む必要はありません。人間には脱水にそなえるためのシステムがあります。「のどの渇き」です。飲みたくなったら飲むということで、必要な水分を取り入れています。

 ただし“がぶ飲み”はいけません。水のとりすぎになることがあります。まずはコップ半分程度くらいをゆっくり飲んで、のどの渇きがなくなればそれで終わりにして下さい。

 (「ほけんニュース」2009年7月、少年写真新聞社発行)

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