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院長ブログ

労災病院、閉院へ

先週、当地での大きなニュースになりました。市内の労災病院が閉院に決まりました。

かつては中規模の病院として、地域の医療を担っていました。しかし、次第に医師が不足し、診療科を縮小し、入院のベッド数も減少。今後もこの傾向が続くことが予想されます。

市内の医療供給体制は必ずしも十分とはいえませんが、医師不足はどこも深刻。診療科を集約化して、効率的な診療体制を作ろうと言うことです。

これから2年ほどかけて、診療機能を他の病院に移転し、その後は閉院になります。仕方ないのかな、という気持ちもありますが、スッキリしませんね。

事態がここまで深刻だったことを、私たち医療者も十分に認識はしていなかったかもしれません。ましてや一般の方でそこまで考えていた方はおられないでしょう。

現在実際に受診中の方々は、きっと不安な思いになっていることでしょう。他の医療機関へスムーズに移ることができるよう、最善の努力をしてほしいです。

医療者についても不安があります。医師、看護師といった有資格者は次の就職も何とかなるかな。それ以外の医療職も大勢います。施設設備のメンテナンスをしている職員もいます。そういった方々はどうなるんでしょうか。

病院は地域にとっては大きな規模の就職先です。それがなくなるのは、少なくない失業者をうむ可能性があります。こういった面も、丁寧に対応する必要があります。

これからの2年、厳しい道を進むことになりそうです。