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院長ブログ

困った大臣発言

 

 当院では来月7日から接種を行う計画をたて、すでに予約受け付けを始めてます。何を今さら言っているのでしょう。

 「必要な人が接種を受けられるよう協力を」って言われても••まるで、高齢者以外は必要ないような言い方。子どもたちも接種が必要ですよ!

 インフルエンザはまず子どもたちの中で流行し、そのあと家庭などで大人たちに拡がっていきます。その最初の流行(今風に言えばクラスター)を押さえ込むことが、社会全体の流行(パンデミック)を予防し、高齢者を守ることにつながります。

 さらに、12歳までの子どもたちは2回の接種をします。つまり、他の年齢層より早く接種を始める必要があります。

 基本的に、高齢者以外は任意接種です。医療機関の責任で、本人(子どもは親)の費用負担での接種。医薬品としてのワクチンの検定を行い、安定した供給をするように業者に指示するのは、国の責任です。でも、いつから使っていいとか、特定の年齢層だけを優先させる権限はありません。

 接種の方法を規制したいのであれば、高齢者以外も法定接種の対象者に指定するのが先でしょう。

 必要な接種体制の整備をせず、口だけはさもうとするのは困ったものです。

 法的な根拠がなく、正式な行政からの要請でもないので、当院は予定通り予約受け付けを行なっていきます。ご了解ください。