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院長ブログ

マイナ保険証は使いものにならない!!

国からこんなチラシが届きました。
思わず、え??
ここに書いてあるメリットなんて、ありえない。
「データに基づく」って、ほとんど意味なし!

過去に処方された薬の情報は、レセプト(医療機関からの請求書)に記載された情報のこと。
1ヶ月分をまとめて翌月10日までに請求しますが、その情報を毎月11日に更新するとのこと。
情報提供まで1ヶ月以上かかっての情報提供であり、リアルタイムではありません。

新しい情報が不十分なら、昔の情報は確実なのかな、と思ったらそうでもありません。
過去3年間分だけ。
それも制度が始まった昨年6月以降分のみが対象です。

さらに、レセプトに薬剤情報が全く載ってこないケースがあります。
当院では院内処方を採用し、6歳未満にはいわゆる「丸め」での請求になっています。
薬剤を処方しても、6歳未満のレセプトには薬剤情報が皆無。
そんなレセプトが3分の2ほどあります。
(院外処方の場合には、薬局からのレセプトに薬剤情報が載ってきます)

今みんなが持っている「お薬手帳」の方が、リアルタイムで記載があり、古い情報も以前の手帳を持ってきてもらえればきちんと分かります。

マイナ保険証は「紙の保険証」以下であり、「紙のお薬手帳」以下!
こんなデジタル機能は要りません!!

【追記】
「2」の点も、保険者が新しい保険証を直ちに作成し、発送すればいいだけのこと。
マイナ保険証がなくてもオンライン資格確認はできます。
でも、その情報更新が滞っているのが実態。
国は保険者に「5日以内には更新するように」と指示(?)を出しましたが、逆に言えばもっとかかっているのが実情。
宣伝するにしても、使えるようになってからやってほしい。