熱冷ましの坐薬の使い方

小児科の先生は、やはり、座薬がお好きのようですね。前の小児科の先生は、38.5度を超えたら、その子が元気でも坐薬を使うと言う主義の方でした。高熱は、体がウイルスと戦っている証拠ですよね。先生はどうお考えですか? (Tさん)

坐薬については、私は積極的には使用していません。基本的に熱を下げるだけで、病気を治しているわけではありませんね。ときには、熱を下げすぎてしまう副作用や、熱冷ましの効果の切れる頃に再熱発するためにかえって寒気がつよくでるなど、使わない方が良い場合もあります。

一方で、「熱に負けている状態」なら、熱冷ましを使って楽にしてあげたいと思います。要はその時の子どもの状態をどう見るか、熱冷ましを使う意味合いがどの程度あるか、逆に副作用の問題もないか、などを総合的に考えて使うべきだと考えています。単純に「熱→熱冷まし」ではありません。

子どもって、熱が高くてもけっこう平気なことがありますね。大人なら37度代でもフーフーいっているのに、子どもだと39度ぐらいまでなら普通に遊んでいる事も少なくありません。そんなときに、熱冷ましを使う必要は、きっとないと思いますよ。

2000.3.16

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塚田こども医院Q&A2000年3月