脳症とてんかん

わたしの、PCフレンドのこどもが、脳症かあるいは、てんかんの恐れがあるそうです(1歳です)。今は入院して安静にしているようですが、両親は心配で夜もねむれてないようです。どのような病気なのでしょうか。 (上越市・Kさん)


「脳炎・脳症」というのは、脳の細胞が感染症のために傷んでしまっている状態です。発熱、頭痛、けいれん、意識障害などが、いろいろな程度でおこってきます。(「脳炎」は、ハッキリと脳組織の障害が証明されるときにつけられる病名で、それが推測されるときは「脳症」と呼ばれます。)

「髄膜炎」は、脳の周りに炎症がおき、脳を外から圧迫している状態で、症状は同じように出てきます。(こちらは、脳実質の障害はありません。)いずれも、ほとんどが感染症で、意識障害などの程度が強いほど、きちんとした治療が必要になります。

「てんかん」は、脳の中で「電気の嵐」がおきやすい状態になっています。原因はいろいろですが、感染症によって直接おきるものではありません。通常のてんかんは、けいれんを抑える薬(抗けいれん薬)を上手に使うとけいれんをおこさなくなります。発達期の幼児におきがちな病気ですが、きちんとした治療を受け、年齢が大きくなると、全く治ってしまう場合が多くあります。遺伝性はないのが普通で、大人になって、お子さんを作られても、心配なことはありません。

お知り合いのお子さんの病気についての情報がありませんので、一般的なことしかお話しできません。また詳しいことが分かれば、どうぞ教えて下さい。

いずれにせよ、お大事にとお伝え下さい。

2000.6.15

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塚田こども医院Q&A2000年6月

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