麻疹ワクチンの効果

7月5日に一緒に遊んだ子供が、はしかにかかっていたことがわかりました。我が家の子ども(3歳11ヶ月、2歳1ヶ月)は予防接種は受けていますが、本などによると、予防接種を受けていても100%うつらないとは言えないと書いてあります。どのくらいの期間みておけば、うつっていないと確信していいのでしょうか。それから、「予防接種を受けていれば軽くてすむ」と言われていますが、「軽い」とはどの程度なんでしょうか?

2週間ほどたった頃、下の子が腿のあたりにブツブツができていていました。「あせも」かなとも思うのですが・・・。そして、1日だけ38.5度の熱が出て、食欲もなくゴロゴロと寝てばかり
でした。近所のお医者さんには、風邪でしょうと言われましたが、そのとき腿のブツブツを見せるのを忘れてしまい、気になっています。(今現在はブツブツはありませんし、発熱した1日以外は元気にしています。)

なぜ気になるかというと、8月2日に2人ともおたふく風邪の予防接種をうけさせようと思っているからです。万が一、軽いはしかにかかっていた(又は、かかる可能性がまだ残っている)とすれば、この時期におたふくの予防接種は受けさせないほうがいいのでしょうか。できれば受けさせたいのですが、何か問題があるのであれば延期しないと怖いですし・・・。 (大阪・Aさん)

まず、麻疹の予防接種についてです。効果は95%以上と言われていて、十分な免疫ができるので、一生麻疹にはかかりません。それ以下の方が、せっかく接種してあるのに十分な免疫ができていません。このうち、全く免疫ができていない場合には、麻疹の感染を受けると、全く同じ麻疹になります。感染を防ぐには十分ではないけれど、多少の免疫ができている場合には、麻疹になって症状が軽くてすみます(例えば、熱がさほど高くならない、発熱日数が少ない、など。程度は、もっている免疫の程度によってまちまちです)。

次に麻疹についてですが、感染してから最初の症状がでるまでの「潜伏期間」は10日〜11日です。それより過ぎていれば、感染していなかったか、十分な免疫があるために発病しなかったかのいずれかです。

ご質問についてですが、7月5日より11日たった7月16日をすでに過ぎていて麻疹になっていないので、麻疹ワクチンによって十分な免疫があり、発病しなかったと考えていいでしょう。

2週間ほどたっての発熱は、麻疹になってでてきた症状とは、考えにくいです。なにか発疹があったようですが、あせもなどもできやい季節ですし、「気にしないで」いいと思います。

今回は麻疹にかかっていませんので、8月2日のおたふくかぜの予防接種は、その時の体調が良ければ、問題なく受けていただいてかまいません。

キーワード:麻疹ワクチン(効果)、麻疹(潜伏期)

2000.7.26

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塚田こども医院Q&A2000年7月