アレルギーの検査と食事制限 |
アレルギーの予防注射についてどうもありがとうございました。ミルク14.06、卵白2.62だったので、アレルギーが強いといわれました。これは8ヶ月のときで、いまは1歳4ヶ月で、ほとんど症状はありません。アレルギーの検査は、どうしてあんなにたかいんでしょう? 金額の問題ではないとおもいますが(子供のことを考えれば)。(長岡市・Iさん) アレルギーの検査は、主に血液の中のIgEというタンパク質で見ています。これは、子どものアレルギーの病気の代表であるアトピー性皮膚炎、気管支喘息の診断に大いに役に立ちます。しかし例外もあり、一番大切なのは、実際の臨床症状だと思っています。 特に乳幼児の食事アレルギーは、その年齢・月齢によって、同じ検査結果でも解釈が変わってきます。離乳食の初期〜中期では、アレルゲンとなっている可能性のある食事は積極的に制限すべきです。しかし、1歳以降で離乳食が完成したあとには、さほど厳重な食事制限は意味を持たなくなります。 ということで、お子さんの場合、今、実際に食事でのトラブルがないようでしたら、少しずつ普通の食事に近づけていっていいのではないかと思います。このあたりの「極意」は、主治医の先生とよく相談されたうえで決めていって下さい。 金額は、確かに高いのでしょうが、小児科の検査の中では高めというだけで、大人の検査の中には、もっと高額なものがいっぱいあります。小児科は、親ごさんの負担が少なくなるように考えながら診療しているように思います。もちろん、検査を多くすることは子どもたちへの負担が大きいので、必要最小限のものですませるようにしています。ということで、アレルギーの検査は、やはり必要ですので、多少目をつぶっていただけませんか? キーワード:アレルギーの検査、食事制限 2000.11.13 |
|
|