成長痛 |
成長痛なるものは、どんなものですか。息子は、3歳になったくらいから、時々膝を痛がることがあり、小さい頃は「痛いよ・・。」と夜泣きもされ、辛いものでした。整形外科にも連れていきましたが、異常はありませんでした。また、最近よく言います。先生のHPのように精神的なものもあるかとも思うのですが、訴える彼の様子は、嘘とも思えません。教育雑誌に「成長痛」とでていたのですが、このまま放っておいていいものなのか、また冷やしていいのか温めていいのかも分かりません。熱感は、ないようです。(宇都宮市・Iさん) 「成長痛」ですが、これはまた難しい問題です。成長期の子どもたちが、特に骨、関節、筋肉などの問題がないのに痛みを繰り返し訴えるものを指して使っている用語です。膝の周囲や、下腿に多いと言われています。確かにそういった訴えを多く聞くのですが、やはり対応に困ることが少なくありません。強い訴えで繰り返しているようなら、専門の整形外科の先生に、特別な病気がないかどうか、診てもらって下さい。 しかし、ほとんどの場合は、本人の話を良く聞いてあげ、親やその周囲の大人が、その訴えを「理解」してあげると解決していきます。眠くなったときや疲れたときに訴えがでやすいのも、心理的・精神的な影響があるのだと思います。 でも、本人は決してウソを言っているのではなく、本当に痛みを感じているわけで、「また始まった・・」というような、最初から拒絶するような態度はとらないで下さい。一方で、その訴えに振り回され、大人が不安になり、「え、大変だ!」というような態度をとると、子どもの不安感はさらにまし、よけいに訴えが強くなることもあります。 こどもにとって、自分が不安であったり、不安定な時に、ゆったりと包み込んでくれる大人がいてくれる、という安心感を持つことは、とても大切なことです。そんな親らしい親でいてあげられればいいなと思っています。 その場の対処は、大人が暖かい手で、そうと優しくなでてあげることが一番良いですね。それこそ「手当」の基本です。 熱を持っているようなら、冷やすのもよし、本人が一番心地よくしてあげることです。夜なら、そっと横に添い寝をし、優しくお話をしたり、絵本を読んであげるのもいいことですね。とにかく「ゆったり」「優しく」が基本です。そのためには、大人がゆったりとした気持ちでいなければいけませんが。 キーワード:成長痛 2000.12.3 |
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