おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) |
子どもたちの通っている保育所で11月からおたふくかぜがはやっていて、ついにうちにも来ました。真ん中の3歳の子がかかりました。今のところ熱もなく元気いいです。ただ、食べるときになると痛い痛いと言っています。1番上の子は初めての育児で何かと心配になり、予防注射をしてあります。お聞きしたいのは、今日で満5ヶ月になった末っ子にうつるかということです。何しろ2ヶ月で突発疹をやった子なので、きっとうつるでしょうね。小さい子がなると重症になるとか、そういうことはあるでしょうか?(新潟県・Hさん) おたふくかぜの予防接種は効果がいいので、ほぼ一生かからなくてすむようです。ただし、例外もあって、せっかく受けたのに十分な免疫が作られていないことがあります。ときにはかかってしまうこともあり、やはり注意していて下さい。(かかっても、軽くすんでくれるのではないかと思いますが) 下のお子さんのことですが、生後5か月だと、まだお母さんからの移行免疫が残っているのではないかと思います。そうだとすれば、今回はかかりません。 しかし、これも例外があります。お母さん自身が十分な免疫をもっていない場合は、赤ちゃんへの移行免疫は十分ではないか、まったくありませんので、赤ちゃんは守られていません。(お母さんがかかったことがないか、あるいは、予防接種でつくられた弱い免疫の時がそうです。) また、おたふくかぜの伝染力はさほど強くないので、きょうだいでも移らないで終わることもあります。もし症状がでるとすると、2〜3週間の潜伏期をおいてです。(これに対して、はしか(麻疹)、水ぼうそう(水痘)は強い伝染力があります。) もし幼弱乳児がおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)にかかったときにはどうか、ということですが、とくに強い症状が出るということはないようです。通常と同じように1週間程度で治っていくのではないかと思います。(ただし、その後に髄膜炎を合併症としておこす可能性があるということも、やはり同じです。) キーワード:おたふくかぜ 2000.12.26 |
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