のけぞる赤ちゃん

今月で満5ヶ月を迎える息子ですが、最近体に力を入れる感じで、う〜とうなりながら手足がピ−ンと真っ直ぐになってます。あおむけで、お腹を突き出すように反る感じになったり(何度も突き出し、うんうんとうなりながら・・)。手はそんなでもないのですが、足を突っ張ってることが多くて、別にうなってない時でもなってる時があります。うなりは、なんか苦しそうな悔しそうな声です。最初は、体が思うように動かなくてもどかしいからかな・・なんて考えてたんですが、特に今日は1日中そんな感じだったので心配になりました。脇のしたをもって、私の膝の上に立たせると、喜んで足でどんどん蹴ったり力を入れ頑張って立ったりします。足腰が強いのかなとも思ってました。まだ、寝返りは出来ません。上半身はグイっと横を向くのですが、下半身がついていかないようです。(中略)考えすぎですが、小児マヒではないかと心配です。ただの成長の一過程にすぎないのでしょうか?今までの検診では、特に問題は言われてません。どういうもんでしょうか?(新潟市・Mさん)

お尋ねの件ですが、結論としては、病気を心配することはないと思います。

まず、「脳性麻痺」があれば、両足を力強くピョンピョンすることはできません。(もっともこの月齢はまだ下肢で体重をささえることはできないので、あまりお勧めできる運動ではありませんが)
また、やはり重度の脳性麻痺では「後弓反張(こうきゅうはんちょう)」といって、後ろに強くのけぞる姿勢をとっていますが、この場合はずっとその姿勢でいますし、他にも手足の動きがスムーズではなく、ガタガタとぎこちなくなってきます。

とくに病気でもなく、発達の途中で、のけぞったり、やたら力んだりすることが多いというのは、よく見かけることです。そのまま様子を見ていってかまわないはずです。

寝返りは、早い子は3ヶ月ぐらいから始まりますが、遅い子は伝い歩きができるようになっても、まだしない子もいます。かなり個人差があり、発達のチェックには使えないとされています。(やせ形の子は身動きが楽なので早く、お相撲さんのような「あんこ型」の赤ちゃんは、やはりなかなか出来ないでいるようです。)ただ、大きな子はうつぶせが苦手な子が多いようですが、大人がちゃんと見てあげながら、うつぶせで遊んであげるといいですね。うつぶせからハイハイや寝返りといった次の運動ができるようにもなっていきます。

キーワード:赤ちゃんの発達、脳性麻痺、のけぞる、寝返り

2001.1.8

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塚田こども医院Q&A2001年1月