ガンマ・グロブリンとは? |
予防接種の時に「ガンマ・グロブリン」という名前ができきますが、これは何ですか? また予防接種との関係についても。 (上越保健所管内市町村予防接種担当者会議にて) ガンマ・グロブリンは血液中にあるたんぱく質で、免疫に関与し、多くのウイルス、細菌などを中和する働きがあります(抗体)。感染症をおこすと、その病原体を攻撃するために抗体が作られ、その病原体に特異的に働くガンマ・グロブリンが長期に渡って血液中に残ります。 ヒト血液中から抽出したのが「ガンマ・グロブリン製剤」です。無(低)ガンマ・グロブリン血症、重症感染症の治療、ある種の疾患(後述)で用いられます。 ガンマ・グロブリン中には多くの種類の抗体が含まれ、それを注射すると、ある種のワクチン・ウイルスが中和されます。そのため、予防注射をしても免疫ができない状態になってしまいます。普通の使用では、少なくとも6週間以上、通常は約3か月の間隔をあければよいとされています。 川崎病、特発性血小板減少性紫斑病では通常よりも大量のガンマ・グロブリンを使用するときがあり、このときは6か月ほど間隔をあけます。 この注射によって影響をうけるのは注射によって行われる生ワクチン(麻疹、風疹、おたふくかぜ、水痘)であり、そのほかの生ワクチン(ポリオ、BCG)や不活化ワクチン(三種混合、日本脳炎、インフルエンザなど)には関係ありません。 キーワード:ガンマ・グロブリン 2001.2.21 |
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