溶連菌感染症の治療のしかた |
近くの内科で診ていただき、溶連菌と言われました。薬を処方していただきました。(中略)尿検査、兄弟の薬はどうしたらいいのでしょうか。 (上越市・Wさん) 溶連菌感染症の治療については、私のやり方は、最初は3日分ぐらいで一度来院してもらっています。それは、症状の確認、抗生剤の効果の判定、登校・登園許可証の発行が必要だからです。順調であれば、そこから1週間分の処方をして、それがなくなったあとにもう一度来ていただきます。 この時に尿検査をしているのですが、実は「急性腎炎」を合併するのは、溶連菌感染症のあと3週間前後が一番多いとされています。そうすると、あとでまたもう一度の受診と尿検査をしなくてはいけないのかもしれませんが、抗生剤をきちんと10日ほど服用していただくと、ほぼ100%この合併症を予防できるものと考えています。もちろん、効いていない薬を飲んでいては意味がないので、3日後の受診でそれを確認したいわけです。 兄弟姉妹については、全ての方に必要ではないと思います。ですが、この予防をしておかなくて、次々に家族中で発症したことが以前は多く経験し、その反省から、はやり兄弟姉妹は予防したほうがいいと思っています。もちろんこれは強制ではないので、ご理解いただける方にそうさせてもらっています(お金もかかることですし)。 私はこのような考えで診療していますので、どうぞご理解下さい。 キーワード:溶連菌感染症 2001.3.11 |
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