赤ちゃんのたんこぶと「たかいたかい」 |
現在1歳3ヶ月の子供なんですが、4ヶ月のころ、天井の低いところに2回頭を強打しました。(知り合いの人が、たかいたかいをしようとして、ぶつけてしまった)そのときは、びっくりしましたがなんともなかったので、とくに病院には連れていきませんでした。しかし、最近頭のてっぺんが小さなたんこぶになってるのが気になりはじめました。ぶつかった当時よりは、気にしてるせいか少し大きくなった気がします。私、以外の人に触って確認してもらうと、よくわからないくらいのたんこぶだというのですが、私は、気になって仕方ありません。最近、どこかにぶつけたということもないので、よけい気になります。それが原因で病気になることなんてあるのでしょうか?また、頭をぶつけたこととは関係ないとしても、何か考えられる病気はありますか?(上越市・Tさん) お子さんのことですが、その時の状況、現在の様子など、診察をしていないので正確なことはお話しできませんが・・ 今ある「たんこぶ」と、以前の打撲の関係はないように思います。その時の衝撃がよほど強くなければ、通常たんこぶができても、それは「皮下血腫」ですので、吸収されてなくなっていきます。ぶつかり方が強いと、骨の変形がきて、そこが膨らみ、こちらのほうはそのまま残ることになるでしょう。しかし、あとでできるのもではありませんし、程度がそれほど強くないようなら、できるものではありません。 骨にはでこぼこがありますし、頭は何枚もの骨がくっつきあっていますので、その境目(縫合部)が飛び出したりしていることもよくあります。つるつるではないほうが普通です。お子さんの頭にあるものが、本当に「たんこぶ」なのか、ご心配でしたら受診して診てもらって下さい。 ところで、4か月の子に「たかいたかい」をしたとのこと。頭をぶつけるのは論外として、「たかいたかい」そのものが、あすすめできないことです。赤ちゃんの脳は柔らかく、それが固い頭蓋骨の中に収まっています。強く振ったりすると、脳の障害がおきることも考えられます。また「たかいたかい」はすごく興奮しますが、お互いのコミュニケーションをとりながらの楽しい遊びではありません(例えば、「いないいないばー」とは質的に違います)。この「強制された興奮」が、夜泣きのきっかけにもなることがあります。赤ちゃんに「たかいたかい」はしないでほしい理由を、ご理解いただけたでしょうか。 キーワード:頭部打撲、「たかいたかい」 2001.3.24 (2001.8.21追記) |
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