おたふくかぜによる難聴 |
イトコの子供なのですが(5歳)、先月の20日前後に「おたふくかぜ」になまして、先月の末にははれもひき、なおったのですが、今月のはじめ頃「難聴」になったことに気付いて病院に行ました。小児病院に連れていき、検査をしたところ、(脳派検査等)まったく片方の耳が聞こえていない状態と診断され、非常にめずらしい症例で治る見込みがまったくないと言われたとのことです。手術をしても、脳にかなり近いため、やめたほうがいいといわれました。母親も必死でさがしておりますが、いい病院が見つかりません。インターネットでこのHPを見つけ、ワラにもすがる思いでメールしています。現在では、本当になおらないのでしょうか? 治る可能性が少しでもある病院を御存じでしたら、教えていただきたいのです。難聴になったばかりなので、今ならまだ間に合うと信じています。 (埼玉県・Nさん) 難しいご質問です。結論から申し上げますが、そのお子さんが確かに「おたふくかぜによる難聴」を患ったのでしたら、聴力を回復するのはかなり難しいです。 手元の教科書には次のように書いてあります。 いくつかの医学書にあたりましたが、だいたいこのように書いてあります。私自身は、このような患者さんに出会ったことがないため、不勉強です。実際にどのような治療が試みられているいるのか、新たな治療で功を奏しているものがあるのかどうか、存じません。ご期待にそえるようなお返事ができず、申し訳ありません。 なお、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)はほかにも髄膜炎を発症しやすいなど、多くの問題をもっていますので、ワクチンによる予防接種をお勧めしています。現在は法律にはよらない「任意接種」ですが、将来は「予防接種法」の中に組み込み、国が責任をもって行えるように改めていこうという動きがあります。 キーワード:おたふくかぜ、難聴 2001.4.13 |
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