日本脳炎の予防接種 |
日本脳炎の予防接種について、教えてください。4歳の子供です。第一期初回1回目を3歳になった8月4日に、2回目を同じ年の9月20日に受けましたが、第一期の追加をしなければならないのに忘れてしまっていました。あまり間があくと最初からやり直さなくてはならない、と言う話も聞きましたが、初回を受けてから1年9ヶ月あまりも間があいてしまいましたが、いいのでしょうか? また、どれくらいまでなら間があいてもかまわないのでしょうか? この子は喘息も持っているので、予防接種をしに行こう、と思っても風邪をひいてしまったり、少しゼイゼイ言っていたりで、なかなかタイミングがあいません。(新潟市・Mさん) 日本脳炎の予防接種の標準的な受け方(幼児期)は、3歳で2回(1〜4週間隔)、その1年後(4歳)で1回です。この通り受けると十分な効果が期待できます。 しかし、実際にはなかなか予定通りに接種を受けられないことがよくあります。少しでも標準からはずれると効果がなくなる、などということはありません。例えば、1年目に1回、2年目に1回、3年目に1回・・というような受け方でも、効果はあるとされていて、最初からやり直しをすることはありません(結果としてこのような接種になってもやむを得ないという意味であって、最初からおすすめしているわけではありません)。 といっても、やはり最初の年の2回はきちんと受けておくといいです。間隔は規定よりも長くなってもいいようです(どれくらいまで良いかは、個人差もあってはっきりはわかりませんが、質問の例では十分な効果があるとして良いと思います)。 そして、2年目の接種は、1年目がしっかりしてあれば1年後でなくても、数年以内なら十分に効果あると考えて良いでしょう。問題は最初の2回がきちんとできていない場合です。先の例になるように1年間隔ではまだやり直しをしませんが、2年ほどあいてしまうと、効果がさだかではなく、やり直しをしたほうがいいと思います。このときは、1幼児期の1回分は公費の対象外になりますので、任意接種(自費)で受けていただくことになります。 日本脳炎は夏場に発生する感染症です。新潟県でも豚の50〜80%はこのウイルスを持っていて、蚊を介して人間へ感染させる可能性があります。一昨年受けた予防接種の効果がそろそろ切れているかもしれませんので、今年の夏前(5、6月ころ)に3回目(1期追加)の接種を受けて、十分な免疫をつけておいた方がよいと思います。 喘息の体質をお持ちということですので、体調の良いときに、かかりつけの先生から接種していただくといいですね。 キーワード:日本脳炎予防接種 2001.4.30 |
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