足を痛がるのですが・・

高熱を出したので保育園を休みました。風邪薬を飲ませ眠らせたところ、目覚めには熱が下がっていたのですが、足が痛いと言って歩きたがらなくなりました。(中略)治癒に向かっているという実感は親としてはあるのですが、変な歩き方をして膝などに新たな障害ができたり、もしものことで生涯に渡る障害を来さないとも限らないので、過保護かもしれないなとは思いつつメールを出して相談しました。(埼玉県・Sさん)

お子さんのことでご心配ですね。少し症状がおさまってきているとのことですので、安心していてよさそうです。

足の腫れや痛みということで、いろんなことが考えられます。しかし、完全に診断が確定しないまま経過を診ていくことはよくあります。とこにお子さんの場合には、痛みやいろいろな負担を伴う検査は、あまりしないでおきたいという気持ちが強く働きます。あまり重症の病気を考えなくていいときは、痛み止めだけを使うような対症療法をしながらいくことが少なくありません。

レントゲンを撮ったことで、関節や骨の大きな問題はないことが確認できているわけですから、特に症状が強くなったり、別な症状が新たにおきてこないかぎり、そのまま様子を見ていっていいのではないでしょうか。

レントゲンについては、放射線の被曝がありますが、一枚取りの写真(フィルムを使うもの)では、その量は非常に少ないので、ことさらに心配される必要はありません。(テレビに撮しながら診断や治療をするのに比べて、極端に少ないです。)また、被爆が問題になるのは性腺(睾丸、卵巣)ですので、そこに直接照射するのでなければ、被爆量はゼロに近いと考えてかまわないです(さらに性腺を保護するために鉛のエプロンをしていれば完璧です)。

どこに受診されるかは、私が判断を申し上げる立場ではありませんが、あまりご心配されることなく経過をみておられていいのではないかと思いました。

キーワード:足の痛み、放射線被曝

2001.5.6

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塚田こども医院Q&A2001年5月