いちご状血管腫の対処

子供は現在4ケ月です。いちご状血管腫が、左ひじ付近と背中の計2ケ所にあります。皮膚科でレーザー治療をすすめられていますが、レーザー治療というと何やら怖いイメージがあり消極的なのですが、左ひじ付近のほうはうつぶせにしたりすると床にあたるので、部位的に出血の可能性が高いのではと思い、治療を受けるかどうか決め兼ねています。
〇質問1
 いちご状血管腫に対するレーザー治療について先生はどのようにお考えですか。(先生の一般的なお考えで結構です)
〇質問2
 いちご状血管腫が出血したときの対処方法をお教え下さい。(新潟県・Tさん)

いちご状血管腫は、基本的には自然治癒するものですので、ゆっくり待っています。
小さいものは1歳なる前には薄くなってきて、3歳ころにはほぼ消えます。
大きめなものは5、6歳ころになってやはりなくなっていきます。

大きさがあまりに大きいと、中を流れる血液量が多いために心臓に負担がかかることもあります。
また、細かくて密集した血管を流れる間に血液が壊されることも、ときにはおきます。
また目の回りにできたものは、大きさが小さくても目を覆ってしまって視力障害を起こすこともあります。
このような時には、早めに治療を受けることが必要です。

レーザー光線による治療は、近年大変に技術が進みました。
治療のあとが残ることなく、完璧に近い状態になるようです。
ただし、年齢が小さい子はじっとしていられないので、ちょっと治療が難しいかもしれません。

いちご状血管腫があっても、その表面の皮膚は普通にかぶっていますので、それだけで出血しやすいことはありません。
普通にお風呂に入ってこすったりしても大丈夫です。
刃物などでの深い傷は、出血量が多くなるかもしれませんが、外からしっかり圧迫することで止血できます。

お子さんの場合、どの程度の血管腫かはわかりませんので、治療方針などは主治医の先生とよくご相談なさってください。

キーワード:いちご状血管腫

2001.6.14

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塚田こども医院Q&A2001年6月