おたふくかぜに伴う難聴

上の子(4さい)がおたふくになりました。心配なのは下の子(1歳・男の子)です。
現在滲出性中耳炎で耳鼻科に通っています。鼓膜に穴をあける処置もして、滲出液が溜まることがなくなっていますが、ちょっと風邪を引くと、すぐ耳だれが出てきます。薬も毎日のように飲んでいます。予防接種は、耳鼻科の先生が「受けても良い」といってくれるのですが、小児科の先生が、薬を服用中との事でなかなかしてくれないところもあって、進んでいません。おたふくも受けておきたかったのですが、ついにおねえちゃんがなってしまったので、もう遅い気もします。難聴のことが一番心配です。中耳炎の最中に、おたふくになるとどうなるのでしょうか?(山梨県・Sさん)

おたふくかぜが全国的にも流行していますね。
当地でも大はやりです。

中耳炎の最中におたふくかぜになったからといって、とくに難聴の合併症の頻度が高まるということはないように思います。

おたふくかぜに伴う難聴の頻度は(手元の教科書)・・
・一過性難聴 4.4%
・永久難聴 0.005%(ただし片側性)
とあります。
一定の頻度でおきるようですが、中耳炎で問題になる場所よりも深いところに病気がおきるようです。
やはり、中耳炎とは関係がないと考えて良いと思います。

いまからでは間に合わないかもしれませんが、やはり予防接種を早めに受けておくといいですね。
「体調の良いときにやりましょう」といっていますが、完璧に健康だというような状態は、なかなか子どもにはありません。
そのため、「普通に登園・登校できる程度なら大丈夫」とお話ししています。
実際、本物の病気をする方がもっといろんな問題を抱えることになりかねませんよね。

中耳炎を繰り返すお子さんは、少なくありません。
そのたびに処置を受け、治して置いて下さい。
いずれだんだんと中耳炎を起こしにくくなってくるものと思います。
できれば中耳炎を予防できるといいのですが・・
強い鼻かみをしない、鼻すすりをしない・・(もう実行していますよね)。
耳管の働き(通気、換気)が悪いようでしたら、鼓膜にチューブをいれておく・・
そんなことも耳鼻科の先生といっしょに考えてみて下さい。

キーワード:食事アレルギー

2001.6.22

目次のページへ

ホームページのトップへ

塚田こども医院Q&A2001年6月