ミルク・アレルギー用のミルクが乳製品とは?

主治医の先生に『ミルクアレルギー用のミルクを飲むように』と、指示があったので、その通り、ミルクアレルギー用のミルクを買っているのですが、成分で気になる事があります。ミルクアレルギー用のミルクなのに、なぜか、そのミルクには『乳たんぱく質使用』と書いてあるそうです。ただでさえ、乳とか、卵とか、鶏とか言う漢字に敏感に反応してしまうのに、この乳タンパクっていったい、、、との事なんですが。乳タンパクが、ミルクアレルギーに問題ないのなら、なぜ、乳という文字を名前につけているのか、もし、先生がご存知でしたら教えて下さい。
(上越市・Yさん)

タンパク質というのはアミノ酸がつながってできています。
消化するとその鎖が切れて、細かいタンパク質になります。
その切れ方が細かい方が、アレルギーを起こしにくいのです。
(アミノ酸だけになっていれば、全く問題をおこしません。)

粉ミルクを作るときに、牛乳を処理してより消化しやすい形にしています。
とくにタンパク質を「加水分解」して、アレルギーを起こしにくくしているのが、「アレルギー用のミルク」です。
(これもいくつかの段階があります)

ですので、「原材料=牛乳」ですが、牛乳アレルギーの子でも安心して使ってもらいます。

原材料を他のもの(大豆乳)などにするのも一つの方法ですが、そうすると新たに大豆に対するアレルギーがおきることがあり、あまりお勧めできません。

キーワード:アレルギー用のミルク

2001.6.25

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塚田こども医院Q&A2001年6月