帯状疱疹は紫外線がきっかけ?

4月で4才になった、姪っ子です。今日、帯状疱疹で入院しました。先生に、紫外線の影響の話をされたそうです。先週、我が家に遊びに来ていて2時間ぐらい(直射日光をあびて)屋外でプールで遊んでいたので少し責任感じています。いかがでしょうか? また、わがやの娘(10才、8才)も、一緒に風呂やプールに入ったのですが大丈夫でしょうか?(長崎県・Yさん)

帯状疱疹は、水痘罹患後にそのウイルスが神経節に残っていて、あるとき再活発化しておきる病気です。
老人に多く、そのきっかけは体の抵抗力が落ちてきているためではないかなどと推測することがありますが、実際の誘因は分からないことがほとんどです。
とくに小児で見られるときにはそうです。

姪っ子さんが帯状疱疹になられたとのことですが、紫外線を浴びたことことを問題視することはないのではないでしょうか。
というのは、水痘ウイルスが「潜伏」しているのは水痘にかかったお子さんなら皆さんがそうです。
また、直射日光を浴びるのも、皆さん普通にしていますね。
姪っ子さんだけが特別な状況にあったとは考えられません。
ということで、責任は感じないで下さい。

帯状疱疹になっていると、水ぼうそうと同じ感染性があります。
いっしょに遊んだときにすでに皮膚に発疹があったのでしたら、そこから約2週間後に水痘として発症するはずです。
発疹がみられない時期なら感染力はありませんので。水痘になることはありません。

ちなみに、水痘はワクチン接種により十分予防できます。
また、予防接種を受けておくことで、将来の帯状疱疹も予防できるのではないかと考えられています。
今回、お子さんが水痘にならなければ、予防接種を受けられることをお薦めします。

2001.7.26

目次のページへ

ホームページのトップへ

塚田こども医院Q&A2001年7月