てんかん児のインフルエンザ予防接種

てんかんということでテグレトールでコントロールされています。受験を控えてインフルエンザの予防接種の申し込みをしました。主治医は副作用の起こる確率は正常児と同じで、接種は問題ないとの意見です。ただ、ワクチンの添付文書には、けいれんの既往のあるものは要注意となっています。接種によって、けいれんが起こりやすくなるという根拠があるのでしょうか?(岡山県・Kさん)

お子さんのインフルエンザ予防接種については、病気が落ち着いているようでしたら、受けていただくことは問題ないと思います。
ワクチン接種によってけいれんを誘発することは、通常考えにくいことです。
体調がよい時に受けて下さい。

日本の予防接種の歴史は、「健康な子どもへの接種」がベースになります。
そのため、けいれん性疾患などの基礎疾患を持っている子に対しては、接種をしないことが多かったようです。
(これが今でも「添付文書」に反映されています)
しかし、基礎疾患を持っているお子さん(大人もそうですが)は、その病気にかかったときに重症化したり、もとの病気が問題になったりすることがあります。
その意味では、むしろ積極的に受けていただきたいとおもっています。

2001.10.29

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塚田こども医院Q&A2001年10月