我が家は今年の3月に上越から前橋に転居しました。実はインフルエンザの予防接種の事なんですが、そろそろ予約をと思い、近くの小児科に電話したところ、必要ない!!と言われ、びっくり!!してしまいました。仕方ないので、また違う小児科に電話してみたところ、やはり、同じ答えでした。どーして??なんでしょう。群馬ではしてくれないんでしょうか?(群馬県・Nさん)
群馬に引っ越されたとのこと。
離れてしまいましたが、元気にお暮らし下さい。
でも、ネットという強力な武器がありますね。
何かあれば、どうぞご連絡下さい。
そうですか、前橋は今もってそんな状況なんですね。
実は以前に小児に対する集団接種をしていた当時、「反対論」が一番強かったのが、前橋だったと記憶しています。
インフルエンザ予防接種をしても集団風邪の罹患状況は変わりなく、利益がないというのです。
どうもそのデータも怪しいのですが、毛利氏などが「有害論」を唱えるときの「根拠」の一つに今もなっています。
良識をもった小児科医の中に、もうそんな過去の亡霊はいなくなっていると思っていたのですが・・
インフルエンザ予防接種の効果は、成人よりも小児のほうが有効率が低いため、せっかく受けても不充分だということもあります。
しかし、受けなければインフルエンザ・ウイルスに対して全く無防備な状態なのですから、やはり受けていただくことをお薦めしています。
小児のインフルエンザには脳炎・脳症の合併の問題もあり、一人でも多くの子どもたちにワクチン接種を受けていただきたいと願っています。
毛利氏ら「有害論者」は、インフルエンザは子どもにとって軽い病気だからといいます。
本物にかかってしっかりした免疫をつけた方がいいのだとも・・
ずいぶん乱暴な意見だと思っています。
多くの感染症の流行が抑えられ、一人ひとりの子どもたちが健康に育っている背景には、ワクチンの恩恵はとても大きなものがあります。
副反応をできるだけ少なくし、効果をより大きくする努力は必要ですが、「不要だ」「有害だ」「悪だ」といって全てを捨て去ろうとする動きは、とても危ないと思っています。
子どもを大切にする小児科医の考えとは相容れないように思っています。
今回受けられないのであれば、他のところで受けていただくことになりますね。
大変ですが、宜しくお願いします。
2001.10.30
|