溶連菌感染症のあと、皮膚が剥けている

3歳11ヶ月の息子は保育園に通っています。つい先月、同じクラスで溶連菌感染症の子が出て、その後息子にも感染しました。かかりつけの病院でもすぐに溶連菌だと診断され、ペニシリン系の抗生物質を処方され10日分飲みました。発症してから約2週間後くらいに尿検査も済ませ、結果は「異常なし」。けれど今気になっているのは、手の指の皮が剥けているのが治らない事。(1週間前から右手の指先、、から始まり、今じゃ手のひらも結構剥けてます。)尿検査の時は、息子は同席せず、尿を私が持参して先生のお話を聞いていたんです。その時に手の症状をお話するのを忘れてしまって・・・。(--;) 溶連菌の症状の経過のひとつに「手や足の指の皮が剥ける」というのがあるとチラッとどこかのHPで見たんですが、この場合は塗り薬を処方してもらった方がよいのでしょうか?それともこのまま何もしなくても自然と治ってしまうんでしょうか?(神奈川県・Kさん)

溶連菌感染症(A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎)は子どもたちでよく見かける病気です。
のど(咽頭や扁桃、口蓋など)にこの菌がついて、とてものどが痛くなります。
(物を飲み込めない痛さ!)
発熱も認めます。
皮膚に発疹が見られることもあり、「皮膚毒」と称していますが、それがあるからといって特に重症ではありません。

「皮膚毒」のある溶連菌の場合、回復期に皮膚がいたんできます。
手のひらは皮膚がポロポロとこぼれる感じ。
手指の腹側(爪と反対の側)はペロッとむける感じです(膜様落屑)。
これらの変化は「回復期」に見られるもので、新しく病気が始まっているわけでもありませんし、本人の自覚症状もなく、お薬もいりません。

2001.12.14

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塚田こども医院Q&A2001年12月