熱冷ましの使い方

かかりつけの小児科ではいつも、毎食後の内服薬(粉)にポンタールが含まれています。このホームページで、インフルエンザの時にはポンタールはだめというのを見て、驚き、不安になりました。病気の時は、40度以上の熱が5日間続いたのですが、内服後は解熱し、35・5度と低体温のなることも有り,その後,熱が上がるときに激しい悪寒があるため、医師に相談しましたが,薬の量は適当とのことでした。頓服としてではなく、毎食後の薬として使う場合でも、ポンタールの使用はやめたほうがいいのでしょうか? 今回は,もう治っていますが、今後のこともあるので教えてください,お願いします.(岐阜県・Nさん)

解熱剤やあくまでも熱を下げるだけのもので、病気を治す薬ではありません。
ポンタールに限らず、熱を下げる必要があり、副作用があまりおきないであろうと予想されるときにはお使いになっていただいてかまわないと思います。
しかし、その時に熱がなかったり、熱はあっても無理に下げる必要のないとき、あるいは副作用が心配されるようなときには、使うことをお勧めできません。
(ただし、痛み止めとして使うときは、熱がなくてもかまわいませんが)

私個人としては熱さましは主に頓用薬として、熱のあるときだけ使ってもらっています。
高熱の持続が予測されるときでも、熱さましは別に処方し、熱がなくなれば使用を中止するするように話しています。

ポンタールについては、HPの「薬の情報箱」などに記載した通りですので、参考にして下さい。

「悪寒」は熱が急激に上昇するときに生じ、上がりきると楽になります。
熱さましを使うのは文字通り熱を下げるためですが、数時間後に薬が切れ、その際にまだ病気がよくなっていなければ、また高熱が出てきますし、その時に悪寒を訴えるということは十分に考えられます。
熱が高くても、そのほうが楽なときは少なくありません。
「熱に負けて具合が悪そうなとき」以外には、あまり熱さましの薬を使うことはお勧めしていません。

HPの「ブックレット」の中に「子どもと発熱」というのを掲載しています。
そんなものも参考にしていただければと思います。

2002.3.30

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塚田こども医院Q&A2002年 3月