2歳児の母乳は?

母乳育児についてご相談させて下さい。2歳6ヶ月になるのですがいまだに母乳を飲んでいます。朝起きるとすぐ(落ち着くらしいです)、お昼に会うとすぐ(仕事をしていて実家に預けているのですが職場と近いためお昼休みに戻るのです)、夕方、夜、夜中(1回〜3回)と新生児なみ?に飲みます。とにかくおっぱいが大好き。よく食べ、人見知りもせずよく遊び、今のところ虫歯もないようなのでずっとこのペースでやってまいりました。泣いたらいつでもどこでもすぐおっぱい、沐浴の後も湯冷ましでなくおっぱいを、と母乳に頼り切った育て方をしてしまった私にも問題がおおいにあったと考えています。ただ、つまらなくなったり何か不安なことがあるとすぐおっぱい飲むーと飛んでくるこの状況はどうなのだろうか・・・と。ずっと使い続けている毛布を離さなかったりおしゃぶりを離さなかったりするこどもたちと同じことなのだろうか・・・どうなのだろうか・・・と悩み続けています。世の中断乳から卒乳へとなっているけれどそんなときはいつくるのだろうか・・・無理にやめたらあんなに幸せそうにおっぱいを飲むこどものココロはどんなふうに・・・?・・・悩んでおります。母乳については様々な考えがあると思うのですが、先生の考えをぜひお聞きしたくてご相談させて頂きました。筋違いではなかろうかと非常に案じつつ、大変恐縮で申し訳ないのですがよろしくお願い致します。(上越市・Mさん)

お子さんが2歳半・・
お母さんのオッパイが必要だというのは、もう不自然のような気がします。
栄養的なことなどはあんまり言うつもりはありませんが、乳児の時とは違った母子の関係にステップ・アップしている年齢ではないのかな、と。
いっしょにお散歩や遊びを通しての関係、本を読んだりお話をしたりを通しての関係・・肉体的にも精神的にも、もうオッパイがいらない(いつのまにか忘れている)関係ができているのが自然でしょう。
それはお子さんにとってもそうですし、お母さんにとってもそうだと思います。

「卒乳」という言葉を使うようになったのは、いつまででもやっていていいという意味ではないと思います。
ある時期(以前は1歳)に機械的にオッパイを中止させるような「断乳」という指導は、確かに問題があったと思います。
オッパイをやめるのは、それが目的ではなく、親子関係の発展の当然の結果として起きてくるものだというとらえ方をするようになってきているのだと考えています。

今「強制的に」授乳をやめれば、ご心配なお子さんの心も問題もおきるかもいしれません。
でも、それがおきないように、いろんな環境を整えていくことが大切で、そうすることにより、「自然に」オッパイがいらなくなるのではないでしょうか。
そんな観点から、生活全般や親子の関係を見直してみていただきたいと思います。

2002.5.3

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塚田こども医院Q&A2002年 5月