水ぼうそう(水痘)の治療

息子(4か月)は今水ぼうそうに罹っています。4日ほど前背中に一つ大きな水泡があるなと思っていたら次の日には頭にお腹にとどんどんと水泡がではじめ、これはと思い病院に連れて行きました。案の定診断は「水痘」でした。そこで処方されたお薬は「ケフポリン細粒」という抗生剤でした。水ぼうそうには「ゾビラックス」が定番と思っていた私には「?」だったので本日再度病院に行ったときに先生に質問したところ「熱もでていないし、症状的にも軽いので」というお返事でした。しかし、顔中水泡だらけの息子を見ていると少しでも早く治ってほしいと思ってしまい、このままこの薬を飲みつづけるだけでいいのだろうか疑心暗鬼になってしまいます。薬をかえてもらったほうがいいのか、このまま様子を見守ったほうがいいのかアドバイス頂ければ幸いです。(千葉県・Nさん)

お子さんの水ぼうそうの具合はいかがですか?
私は水ぼうそうの治療にアシクロビル(代表的商品名「ゾビラックス」)を使うことが多いです。
しかし、こういった治療にはいろんな意味で個人差があり、みな同じであるというわけでありません。
基本的は自分の力で治っていく病気ですので、症状が軽いときにはこの薬を使わないでいくという治療方針もあるでしょう。
また、これからはとびひ(伝染性膿痂疹)などに皮膚の細菌感染が多くなるので、抗生物質が必要になることもあります。
こういった個々の治療方針を決めるときには、診察をすることが必要です。
その意味で、私が主治医の治療方針に対して云々する立場にはありません。
主治医の先生とまたよくご相談をして下さい。

> 生後6ヶ月以内に罹った病気の抗体はつきにくいとききますがどうでしょうか。

そんなことはないでしょう。
ちゃんと免疫ができて治ります。

> 娘には抗体検査をして、もし抗体がなかったら水ぼうそうの予防接種を受けさせたほうがよいでしょうか。

水ぼうそうの診断が確定しないときには抗体検査などをするときもありますが、臨床的に診断されているときには、通常はしないでしょう。
予防接種も不要だと思います。

2002.6.17

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塚田こども医院Q&A2002年 6月