2回かかるおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)もある? |
おたふく(流行性耳下腺炎)は2度は罹らないそうですが、7歳の長男が2度目のおたふくに罹りました。2度とも尿検査で「アミラーゼ」が検出され、掛かり付けの先生は、稀に2度罹る子供がいるとおっしゃておられます。もともと耳下線が弱いのか「反復性耳下腺炎」という耳の下がおたふくのようにはれることがたびたびあったので、今回のことで、疑問と不安でいっぱいです。予防法とか、対処法とかないのでしょうか。(三重県・Nさん) おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、やはり原則として1回限りの病気だと思います。 アミラーゼは、唾液腺(耳下腺など)や膵臓から分泌される酵素です。 ご質問の中にある「おたふく」も他の原因による「急性耳下腺炎」も、ともに血液中のアミラーゼが上昇し、さらにそれが尿中に検出されるという点では同じです。 両者を確実に区別する方法は、血液中におたふくウイルスに対する抗体がどのようにできているかを、その時に調べる方法があります。 臨床的には、まず流行があるかどうか、あるいは周囲でおたふくの子がいるかどうかが重要な手がかりになります(おたふくは流行し、急性耳下腺炎は通常は流行せず、単発です)。 急性耳下腺炎を繰り返すこともよくあり、「反復性耳下腺炎」と呼んでいます。 おたふくについての抗体検査を受け、すでに免疫があれば、今後耳下腺の腫脹がおきてもおたふくではありません。 2002.7.15 |
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塚田こども医院Q&A2002年 7月