水ぼうそう(水痘)の感染力

3歳の娘が今朝水疱瘡に感染しているらしい(発疹が1個だけ出ているので様子を見るようにと医師に言われていて、これから確認してもらいに行くとのことでした)お子さんとすれ違いました。距離は1メートル以上あり、話をしたわけではないのですが、待合室で少し一緒にいただけでも感染する・・・とのことで娘にも感染したかと心配です。娘は一昨日日本脳炎の接種を受けたばかりなので水痘の接種は受けられず、上の子の夏休み前ということで心配です。ほんの少しの接触でもうつるでしょうか?ちなみにそのお子さんとはその後会っていないので水痘だと確定されたのかされないのかわかりません・・・(宮城県・Sさん)

水ぼうそう(水痘)の感染力は、水疱が出現する丸1日ほど前から始まり、全ての水疱がカサブタになるまで続きます。
その中でも、水疱の数が多く、発熱などの症状のおきやすい時期(水疱が出始めてから3、4日)がもっともウイルス量が多く、感染力も強いです。

今回、もしお友達が水ぼうそうだとしても、あまり感染力は強くはなかったと思います。
可能性は否定できませんが、その時にうつった確率は低いでしょう。

そのお子さんもまだその時点では水ぼうそうとはっきり診断されていないということは、仮に水ぼうそうだとしても伝染力は弱いと考えられます。
その点でも水ぼうそうになっていない可能性が十分にあると思います。

かりに感染しているとすると、潜伏期は2週間ほどです。
水疱を少しでも見つけたら、早めに小児科医を受診して下さい。
水ぼうそうを治す内服薬(一般名「アシクロビル」)があり、それを使えば軽くすませてくれます。

水ぼうそうはワクチンで予防することができます。
かかることを心配されていますが、ワクチン接種を受けなければどこかで自然感染を受けるでしょう。
そうであれば、積極的にワクチンを受けてはいかがですか?
下のお子さんは水ぼうそうでないことがはっきりしてからどうぞ(2週間以上たってから)。
上のお子さんは、今ワクチンを受ければ、もし下の子が水ぼうそうになっても、先に免疫が出来ていますので、ご心配することはありません。
かかりつけの小児科医にご相談になって下さい。

2002.7.19

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塚田こども医院Q&A2002年 7月