水ぼうそう(水痘)の予防

先日7月26日から友人の家に一泊で泊まりにいきました。翌日の27日に友人の下の子に発疹が現れました。水ぼうそうだったようです。私の子どもは3歳で、すでに予防接種をしております。わたしは・・・記憶にないので母に尋ねたのですが、母も高齢のためあやふやであまり信用のできる回答ではありませんでした。子どもに関しては絶対感染しているだろうなと思っているのですが、子どもよりもわたしがかかってしまったら、実家も遠いため困ったことになりそうです。今更ながら自分の予防接種をしておかなかったことに後悔しています。他の方のHPを調べてみたところ、初期の頃にゾビラックスという薬を服用すると症状が軽くすむということがかいてありました。わたしは二人目を望んでいて、8月の終わりか、9月くらいから体外受精を考えているのですが、もしも水ぼうそうになったとしてもその薬は飲まない方がいいのでしょうか? こちらには主人の仕事の都合できているので、わたしが外出できなくなると子どもの幼稚園などいろいろ支障を来すことが多いので、かかったとしてもなるべく軽くすませたいのですが・・・。(福島・Wさん)

水ぼうそう(水痘)に対して免疫がなければ、今回水ぼうそうに感染したと考えられます。
潜伏期は約2週間ですので、8月9〜10日ころ発疹が現れてくると思います。
(あらかじめワクチン接種を受けてあっても水ぼうそうになることもあります)
発疹を見つけたら早めに受診され、治療薬(アシクロビル:代表的商品名「ゾビラックス」)を使用することで、通常の経過より軽くすませることができます。
これがオーソドックスな治療ですし、保険診療の中で行えます。

この他では、水ぼうそうに感染してから早期(2〜3日以内)にワクチン接種を受ける方法があります。
これによって症状が現れなくすむか、軽くすんでくれることが期待できます。

もう一つ、潜伏期の途中で治療薬を使用する方法もあります。
2週間目に入った頃に3日程度服用します。
それによって、水ぼうそうの症状を軽減させることが期待できます。
ただし、これは保険診療では行えません。

今回どのように対処すべきか、かかりつけの先生によくご相談して下さい。

なお、今後妊娠を予定されているとのことですが、水ぼうそうが治っていればもう問題はありません。
水ぼうそう用の治療薬を使っても、やはり同じだと思います。
この点については、産婦人科の先生にお尋ねになって下さい。

2002.7.30

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塚田こども医院Q&A2002年 7月