抗生物質の長期間の投与 |
抗生物質の投与についてご意見をお聞かせください。1歳3ヶ月の男児が、気管支炎にかかりました。鼻水とセキ(夜間も2時間おきくらいに起きていた)の症状があり、熱はありませんでした。クラリスを3日間処方され、その後症状の改善が見られたものの、のどと耳が赤いとのことからメイアクトに薬が変わり、これが2週間続きました。はじめの1週間でセキも鼻水もほとんど無くなっていたのですが、医師の所見により投与が続きました。3週間弱、抗生物質を飲みつづけました。その後、3日から4日間は炎症を抑えると称される水薬が続きましたが、風邪などの症状のまったく無いまま、発熱が起こりました。ここでまたクラリスが処方され1週間続きました。このときには本人は食欲も無く、薬を与えてもいやがり、吐き出したり、飲まなかったり処方どおりの量は飲めませんでした。(指示された量の半分くらい?)熱は8℃前後のものでしたが、1週間ほど続き、本人の消耗も激しかったです。私は、抗生物質の投与のし過ぎなのではないかと思っています。聞きかじりで調べてみますと、ケースバイケースでしょうが、抗生物質は続けて1週間程度とか。マクロライド、セフェムなど、種類は変わっても、1ヶ月のほとんどを、抗生物質を飲みつづけて過ごしたことになります。併せて気になるのが、この医院は内科・小児科。呼吸器科となっていることで、もしかしたら看板には掲げているものの小児の専門医ではなかったために、このような投与があったのかもしれないなどと、想像をめぐらせてしまうのですが、小児の専門医のお考えではどのようになるでしょう。(埼玉・Hさん) なかなか難しいご質問です。 私も小児科外来をしていると、なかなか良くならずに結果として1か月、あるいはそれ以上抗生物質を続けている患者さんもいます。 ということで、個別の判断は診察をしないでお答えすることは不可能です。 なお、「内科・小児科」を標榜している先生は、残念ながら「小児科医」ではありません。 2002.8.23 |
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塚田こども医院Q&A2002年 8月