とびひ(膿痂疹)と手足口病

とびひと手足口病が一緒に出ることはありますか。9月10日に子供が手・足・口に赤くて硬い湿疹ができていたこと、9日に蚊に数箇所刺された後がプツンと水泡になっていたので手足口病ととびひかな、思って小児科を受診したところ、手足口病だけとのことで一安心。とびひと手足口病は一緒にはならないと思って安心しました。ところが、13日から水泡が1箇所掻き壊れていて、赤くはれていました。8月に姉のとびひの治療の際いただいたアクロマイシンをぬって絆創膏を貼りましたが、今日傷はジクジクして赤くはれていました。これはやっぱりとびひだったのでしょうか。先生のホームページをみていたら、手足口病の湿疹は赤くて硬いとあったので、もしや最初水泡の時からとびひが混ざっていたのではないか、と心配しています。抗生剤の内服が休み明けになってしまっても大丈夫でしょうか。今はアクロマイシンと亜鉛軟膏を貼っています。蛇足ですが、姉5歳が先月とびひになった際、水泡の段階で皮膚科を受診したところ、水泡を切り取って水虫の検査をされ、水虫でもとびひでもないのでプールもOKと言われてリンデロンが出たのですが、今回と同様に傷が赤くはれてジクジクしたので別の皮膚科に受診してしまい、そこでは水泡の段階からとびひだったんだと注意を受けました。そのため、つい、こどもの湿疹に敏感になっています。とびひって水泡のときからとびひなんでしょうか。いくつかのとびひの説明を読んでいてもわからなくなってきたので、質問してしまいました。(Eさん)

手足口病は手のひら、足のうら、膝、お尻に発疹がでますし、一つひとつは米粒程度の大きさまでです。
硬い水ぶくれで破れることも大きくなることもありません。
3日ほどで赤茶色になって終わりです。

とびひ(膿痂疹)は、軟らかくてグチャグチャした水ぶくれです。
黄色ぶどう球菌によるものがほとんどで、黄色い液がでてきます。
広がってもいきますし、体の他の場所にも飛んでいきます(とびひという名前はここから来ています)。
水ぶくれにならずに最初から破れているものもありますし、冬場にはカサブタになるとびひが多くなってきます。
とびひは皮膚に傷、虫さされ、湿疹、あせもなどがあるとそこから起きてくることが多いので、最初は違うもので、途中からとびひになっていて、使う薬を変えなくてはならないこともよくあります。

とびひと手足口病は、ともに夏場に多い病気ですので、一緒にかかることがあっても不思議ではありません。
でも、手足口病の発疹がとびひになることはないと思います(見かけたことがありません)。

いつからとびひか・・
先にお話しした所見をよく見ていただければ分かるとは思うのですが、一般の方には難しいかもしれませんね。
要は、とびひにならないよう皮膚をいつも清潔にすることと、とびひかなっと思ったらそれまでの治療をやめ、とびひの治療(抗生物質の使用)に切り替えることです。

休み中によくならないようでしたら、休み明けに小児科、または皮膚科を受診して下さい。

なお、とびひの一般的なことはHPの「ヘルスレター」の中に書いてありますので、参考にして下さい。

2002.9.15

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塚田こども医院Q&A2002年 9月