大泉門

1歳9ヶ月になる娘の事ですが一歳半検診を近くの病院で受け、その時に大泉門がまだ完全に閉じていないので10月になって閉じていなければCTを撮り検査をうけたほうがよいと言われました。娘の状況は、よくしゃべり、歩行も問題なく毎日外で元気よく遊んでいます。12月で2歳になりますが、やはりCTを撮り検査をうけたほうがよいのでしょうか?(静岡・SEさん)

大泉門は生まれたときは開いていて、だんだん大きくなるとどこかで閉じるようになります。
日本人は1歳半ころまでに閉じるのが平均的のようですが、多少は個人差もありますので、1歳半で閉じていないからといって直ちに病気が心配ということはありません。

病気として問題になるのは、脳の中の圧力が高くなるもので、その代表が水頭症や脳腫瘍です。
これらは脳圧が高くなり、頭全体が大きくなる病気ですが、乳児期に起きると大泉門の閉鎖が遅くなるということで気づかれることがあります。
しかし、もしそうだとすると、頭の中の圧力が高いわけですので、大泉門が膨隆したり、頭囲も大きくなってくるでしょう。
神経が密集して集まっているわけですので、何らかの神経症状もおきてくることも十分に考えられます。
つまり、これらを総合的に考えて評価する必要があると思います。

CT検査は頭の中の様子がとてもよく分かる検査ですので、病気などが心配なときは検査する必要があります。
大泉門のことも含めて、また診察に行き、よくご相談をしていただくようお願いします。

2002.9.18

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塚田こども医院Q&A2002年 9月