肺炎の症状

7歳の娘と5歳の息子がおりますが先週から順番に肺炎にかかっています。普段は健康なほうだと思いますが、今回は二人とも一度風邪を引いて熱が下がった後2,3日してからまた発熱したため、かかりつけの病院に行ったらレントゲン写真で肺の下部が白かったため、軽い肺炎を起こしているということでした。入院するほどひどくなかったため家で安静にして約1週間づつ点滴に通ったのですが、娘の場合、翌日には熱が下がり、症状らしいものは痰がからむようなせきだけです。それもひどく続くわけではありません。肺炎というととても恐ろしいイメージがあり毎日言われるままに病院に通っていますが子供の肺炎というのはよくあるのでしょうか?肺が白いということは必ず肺炎ということなのでしょうか?(愛知・Hさん)

肺炎というと、重症なイメージがありますが、全てがそうではありません。
程度の軽いものから、呼吸困難や循環不全を伴って命にかかわるような程度のものまで様々です。
主治医の先生が言われるように、今回は「入院が必要ない程度の肺炎」だったのだと思います。

肺炎は何らかの病原体による肺の感染症です。
ウイルス、細菌、結核菌など多種のものがあります。
小児はもともと呼吸器や免疫系が未熟ですので、呼吸器感染を起こしやすいですし、肺炎にまで至ることもけっして珍しくありません。

レントゲンをとると、肺炎のところは空気が入っておらず水っぽいので白く写ります。(空気は黒、骨が真っ白、水分はその次に白く写ります)
白いということはそこに空気が入っていないからですが、肺の中にあり、年齢から考えても肺炎がもっとも考えられます。
通常の肺炎の治療とともに消えていくはずですので、経過をまたよく見てもらって下さい。

2002.12.2

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塚田こども医院Q&A2002年12月