小児の解熱薬の選択 |
私は管理薬剤師Nと申します。薬剤師でありながらこのような質問をするのはいかがかとも思いましたが、関わる患者さんのために恥を顧みず質問させていただきました。内科Drの処方なのですが、小児にボルタレン坐薬の処方を続けてます。3才、2才はもちろん1歳未満にも処方します。もちろん使用が禁止されているわけではないですし、個別例としては使用することもあるでしょうし、医師の診察に基づく裁量ですから薬剤師がとやかく言うことではないかもしれませんが、警告や、最近ではウイルス疾患への危険性が指摘されているので母親も薬剤名を知っています。(中略)小児医療の常識としてはどうなのでしょうか?最近ではインテバン坐薬を2,3歳児に使うことも多いです。(Nさん) メール拝読いたしました。 おっしゃるように、ボルタレン坐薬もインテバン坐薬も小児の発熱に対して使うことは、副作用の点で大いに問題があります。 まずボルタレン坐薬ですが、かつては解熱薬として小児に対して適応がありました。 同様にインテバン坐薬も副作用が懸念される薬剤で、当初より発熱疾患への適応はありません(小児に限らず)。 ポンタールとあわせて、小児の発熱、なかでもインフルエンザと水ぼうそう(水痘)に対する解熱薬の使用については、より慎重な態度が必要です。 そんな医師の責任問題もさることながら、やはり根本は子どもたちの命と健康が守れるかどうかの問題です。 2002.12.17 |
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塚田こども医院Q&A2002年12月