1歳児の喘息

一歳を過ぎたころから、風邪をひくたびに喘息様気管支炎と診断されます。その都度きちんと治せば心配いらないかなと思いつつも、今後喘息になってしまう可能性が高いのかもと考えると、今の時点で予防策があれば是非実行したいと思います。ダニやカビ対策の他に食事などで気をつけることがあれば教えて下さい。(アレルギーのでやすい食品は控えた方がいいのでしょうか)それから、上の子(4歳7ヶ月男)はゼーゼーはしないのですが、寝始めや明け方にすごい咳をする事がよくあります。(いつもではないのですが、、、、)咳喘息という言葉を耳にしたのですが、関係あるのでしょうか?ちなみに両親共に花粉症のアレルギーはあります。父親に関しては長男同様、夜中にひどい咳をする事がしばしばあります。それから喘息様気管支炎の治療についてですが、かかりつけの小児科には吸入の設備はなく、飲み薬のみの治療です。たまたま行った別の小児科では吸入と飲み薬でした。子供にとっては吸入をする方が早く楽になるのですか?(茨城・Kさん)

アレルギーの体質があるのでしょうか。
0歳は食事のアレルギーが問題になりますが、1歳を過ぎてからはダニに対するアレルギーが問題になってきます。
環境整備など、ダニを少なくする工夫はある程度必要だと思います。
(HPの「ヘルス・レター」の中に「524喘息の予防(環境整備)」がありますので、参考にして下さい)
今ハッキリとした食事のアレルギーがなければ、これから新たに出ることはあまりないので、さほど神経質になることはないと思います。
一般的な、偏食を避けてバランスの良い食事をとるよう気をつけている程度かと思います。

喘息様気管支炎の中には、アレルギーが関係せず、ただ気管支が弱いだけのことがよくあります。
そんな子は2歳くらいを過ぎると気管支が丈夫になるので、風邪をひいてもゼーゼーしなくなることが多いです。

喘息発作の治療にはいろんな薬を使いますし、いろんな手段を工夫します。
内服だけでうまくいかないような時には、皮膚に貼る薬、坐薬、吸入、点滴、酸素・・
その子の発作の程度や薬への反応をみながら選んでいきます。

吸入は即効性がありますので、その場で発作を抑えてくれる、とても有効な治療です。
ただし、吸入はおおむね3歳くらいにならないと上手にやってくれませんね。
嫌がると余計に呼吸困難がひどくなるので、無理にはやらないようにしています。

2002.12.27

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塚田こども医院Q&A2002年12月