肛門周囲膿瘍のケア

男児5ヶ月ですが4ヶ月のとき肛門周囲膿瘍で小児科の治療を受けました。そのときは小豆くらいの大きさだったのが、病院に行って一度は傷あとが残るくらいまで治りました。その後は大人のにきびみたいな白い芯が同じところに出来て、少し押せば潰れるので消毒して治すというのを繰り返しています。(とくに大きなものはできていないんです)肛門周囲膿瘍は再発しやすいと聞いていますがこのくらいの小さなできものの場合は、自宅で潰して消毒していれば大丈夫なんでしょうか? すっきり治ったと思ったらまたすぐ小さいものができてくるので、ちょっと心配です。(和歌山・Hさん)

肛門周囲膿瘍は、小さな赤ちゃんにおきやすいものです。
生後1歳以上になると次第に少なくなっていきますので、それまで根気強く治療を受
けて下さい。

小さなものは圧迫によって中の膿を出すだけですむこともあります。
しかし、ある程度大きくなると、抗生物質をきちんと使用することも必要ですし、外
科医にお願いをして切開してもらうこともあります。
肛門周囲膿瘍が悪化すると、皮下組織に広がり、痔瘻を作ったりすることもあり、こ
じれないうちにきちんと治療することが必要です。
お子さんの場合、繰り返してるようですので、外科医の診察と治療を受けられること
をお勧めします。

予防としては、特にウンチの時は早めに見つけてお尻をきれいにしてあげることです。
このとき、お尻ふきでふくだけでは不十分で、できるだけ石鹸を使い、多めのお湯で
丁寧に洗ってあげるのが、最も清潔です。

2003.3.6

目次のページへ

ホームページのトップへ


塚田こども医院Q&A2003年3月