発熱の対処

2歳の女の子の母親です先日15日、夕方に長女を抱っこしたところ熱いなと思い、熱を測ったところ、39℃8分あり、その後から39度まであがり、フーフー言って寝苦しそうなので、アメリカから持ってきたタイレノールを飲ませました。1時間位してから下がりだし、翌日は念のため小児科に連れて行きました。風邪の症状が無いのに熱が出たことを話したら、「子供にこういうことはよくある、他に症状が無いので経過を見ましょう」と言われ、帰って来ました。その日は熱が出ませんでした。食欲は余りありませんでした。母は「こういうのは昔から知恵熱と言う」と言うのですが、私はとても心配です。特にくしゃみ、咳も無く、のどのほんの少し赤いだけなんです。なにか病気が隠されているのでしょうか?(東京・Hさん)

子どもが発熱する原因のほとんどが何らかの感染症によるものです。
風邪、扁桃炎、咽頭炎、気管支炎、中耳炎、膀胱炎・・
原因になる病原体も各種のウイルスや細菌など、多種多様なものがあります。
一回一回の感染症について、全て原因菌や診断名がつけばいいのですが、必ずしもそ
うではありません。
自然に治っていたり、抗生物質などの投与をしている中で、いつのまにか治っている
こともしばしばです。

今回のように、解熱薬を1回使っただけで主な症状が消えてしまい、病状がはっきり
しなくなるような軽い感染症も多いと思います。
それはそれで、あとは経過をみていけばいいかと思います。

「知恵熱」という言い方が昔からありますが、特定の病気などを指しているわけでは
ないようです。
子どもたちが家庭の中から外に出ていくと、そこでいろいろな感染症をもらうので、
発熱を主とした病気になりやすいということなのではないでしょうか。

子どもはどうしても病気をするもの。
その度ごとに丁寧に対応していくことが大切かと思います。

2003.4.19

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塚田こども医院Q&A2003年4月