注射針の間違い

今日近所の医院で 長男9歳と長女7歳のインフルエンザ予防接種を受けました。最初に長男が接種、そのあと長女が接種したのですが、長女に接種した注射は長男に使用した空の注射器を誤って射したのです。すぐに間違いに気づき、新しい注射を接種しました。医師は、「家族だから大丈夫。液も入ってなかったし、針を刺しただけだから。」と言うのですが。帰宅ご連絡があり、後日感染症の検査をするので再来院するよう連絡がありました。検査は受けた方がいいのでしょうか? これが他人の注射針だったらと ゾッとします。・・(Kさん)

一種の医療ミスであることは確かです。
仰るように、他人の血液が付着したものでしたら、そこにどんなウイルス等がついていて、新たな感染を起こさないとも限りません。
通常こういった時にまず問題になるのはB型肝炎です。
もしこのキャリアー(健康保有者)であると、その血液が入ることで急性B型肝炎になる恐れがあります(あらかじめワクチン接種をして免疫があれば、問題にはなりませんので、私たち医療従事者はワクチンを受けています)。
最近はB型肝炎については母子感染予防をしているため、小児の保有者の頻度はとても少なくなりました。

次に問題になるとしたらHIVですが、これも小児では通常は問題にはならないほどの頻度かと思います。

以上の二つのウイルスについては、きょうだいであれば特殊なケースでない限り、問題になることはないと思います。
結果としては健康障害をもたらすことはないのではないかと推測します。

今後検査等を受けられるということですので、またよくお話をお聞きになって下さい。

2003.11.20

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塚田こども医院Q&A2003年11月