移行抗体 |
移行抗体ですが、日本脳炎、結核、ポリオ等は胎児に移行しないため、出生後早い時期にワクチン接種等を行うようですが、何故、これらの抗体は胎児に移行しないのでしょうか。(Kさん) 移行抗体というのは、母胎から胎盤を通して胎児に与えられる抗体のことです。 抗体の種類には「液性免疫」と「細胞性免疫」があります。 一部の免疫グロブリンは胎盤通過性があり、移行免疫になりうるものです(IgG)。 麻疹、ムンプス、風疹などに対する抗体が母にたっぷりとあれば、新生児にとって有効な移行免疫になります。 ワクチン接種は結核は生後すぐから可能ですが、日本脳炎とポリオは生後6か月以降に行っています(日本脳炎は通常は3歳から)。 2004.5.10 |
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塚田こども医院Q&A2004年5月